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2014年11月 アーカイブ

2014年11月03日

糖尿病と糖質制限食

糖尿病患者

H20年度の厚生労働省の調査によると、
糖尿病患者・・900万人

糖尿病の疑いのある人・・1300万人


糖尿病で怖いのは合併症

(1)糖尿病性網膜症で失明する人
     ・・年間約 3000人
(2)糖尿病性腎障害で、人工透析を受ける人
     ・・年間約40,000人

(3)糖尿病が原因で死亡した人

     ・・年間約15,000人


1224 【食と健康】   「糖尿病と糖質制限食」


栄養の摂り過ぎ、運動不足などで日本人の糖尿病患者は増える一方。糖尿病は、重症化するまで痛みなどの自覚症状がないため、「血糖値が高く治療が必要」と医師に言われても、10人に4人は治療を受けようとしないのです。
糖尿病は、血糖値の高い状態が続く病気です。   根本的に治すことは難しく、適正な血糖値を保って、合併症を防ぐ努力が必要です。
治療の基本であり、最も大切なのは”食生活の管理”、次に”運動”、
そして”薬”です。
糖尿病になったら、この食事療法と運動療法を一生続けなければなりません・・何れも辛く、根気よく続けられる人は少ないのです。


食事によって血糖値が急速に上がるのは、糖質を摂った時だけで、
糖尿病には大敵です。
食事で摂る糖質が少ないほど、血糖値が上がらず、糖尿病が安定し、合併症が起こりにくくなります。
脂質やたんぱく質は、摂っても血糖値は上がりません。

食事によるカロリー制限は、家族の協力が絶対で、ほとんどの糖尿病
患者は1人では続けられません。

食事療法で糖質制限をしても、運動をおろそかにすれば、筋肉量が
減り、基礎代謝が落ちて、治療効果が出ません。

糖質制限と合わせて、運動を欠かさず、タンパク質をしっかりとることで、基礎代謝が保たれるのです。


[食べても良い食品] タンパク質、脂質、野菜
・肉類/魚類全般 ・葉物野菜全般   
・大豆類(豆腐、納豆、がんもどき)
・ナッツ類(ピーナツ、アーモンド、クルミなど)
・乳製品(チーズ、ヨーグルトなど)


[減らしたい食品]

・穀類(白米、パン、うどん、そば、ラーメンなど)
・芋類(さつま芋、ジャガイモ、里芋、片栗粉など)
・砂糖(上白糖、果糖など) ・果実類 ・菓子


                                                          「理念と経営/社長・幹部の健康法」

2014年11月06日

企業における女性の活用(2)

豊田自動織機
  「女性管理職三倍宣言」


豊田自動織機は、トヨタ、デンソーに続いて
女性管理職を現在の25人から、2020年

までに三倍に増やす目標を決めた。


豊田織機の課長級以上の管理職2154人の

うち、女性はわずか1.2%

トヨタグルーブは、工学部系出身者が多く、

全社員の九割が男性という「男社会」


ところが、軽自動車市場は女性層が中心・・

女性の視点での車づくりが求められる。

女性管理職の育成が急がれるのです。


                          10/17 中日新聞



1225 【吉村外喜雄のなんだかんだ】

「企業における女性の活用(2)」


10年間、日本最大手の住宅会社の出先の所長職にあった私。
38歳の時一念発起脱サラ・・「女性をターゲットに」「女性を戦力に」した化粧品販売の会社を起した。
それまでの男性中心の職場から180度転換して、女性を対象とした
職業へ人生の軸足を移したのです。

それまで積み上げてきた経験・ノウハウを捨て、知識・経験・資格まったくゼロの異業種の世界へ・・が、勝算はあった。

当時、日本の社会は右肩上がりの人材難時代。
起業間もないちっぽけな会社に、優秀な人材など見込めるはずがない。

それを見越して・・元OLで家庭に埋もれている優秀な人財(主婦)を、
ビジネスの世界に呼び戻し、女性を戦力に、女性をターゲットにした商いをすれば、必ず成功する・・と。


当時、職場内の女性の地位は、結婚までの腰掛にしか見てもらえず、
男性を上回る能力がありながら、補佐的な仕事しかさせて貰えなかった。
二十代の半ばを過ぎてまだ独身の女性は”売れ残り”と陰口を叩かれ、 結婚すれば退職を強いられた・・「女性は家庭」という考え方が根強い時代だったのです。

そんな女性たちに着目し、家庭に埋もれている人財を、再度戦力として活用すべく、営業活動を開始したのです。


あれから三十数年・・今だに、性差別、男女の賃金格差は解消されないまま・・
男女平等賃金、管理職への登用など、全ての面で”男女平等”を実現している企業は、上場企業の3割程度に過ぎない。


中小企業にあっては、「今のところ取り組む予定はない」と回答する企業がほとんど(2012年・厚生労働省)

積極的に取り組めない理由は、「経営によい効果が期待できない」から・・。

時間とお金をかけて人財を育成し、さあこれからと言う時に結婚して
辞めていく・・男性社員より定着率が低く、愛社精神も薄いと思われているのです。

男女雇用平等を掲げる企業は、大企業に多く、大学生の就職人気度は高い・・それが株価に影響し、企業のイメージを押し上げている。


私の会社の親会社は、三十数年前創業当初の中小企業の頃から、
男女平等と男女同賃金を実現した企業としてマスコミに取り上げられ、女子大生就職人気ランキング十位以内(資生堂は30位くらい)に何度か入ったことがある、当時注目の企業だったのです。


そうして入社してきた優秀な女性たち・・会社の飛躍発展の支えになったことは言うまでもない。

2014年11月09日

糖質制限ダイエットの勧め

食事のバランス

ご飯などの炭水化物や脂肪の多い肉類の
過剰摂取は肥満の元・・
しかし、過度な糖質制限は長続きしません。

炭水化物を抜く代わりに、肉を沢山食べると、

コレステロール値が高まり、動脈硬化の原因

になります。

肥満の人は、肉が好きで魚嫌いが多いようで

すが、肉はコレステロール値を上げる飽和脂

肪酸が多く含まれるが、魚の油は中性脂肪を

下げてくれます。


昼は魚定食、夜はトンカツにするなどして、

食事のバランスを考えるようにします。


                                          「健康Salad」



1226 【食と健康】

「糖質制限ダイエットの勧め」


ご飯・パン・麺・いも類など、糖質や炭水化物の多い食品を避けて、
野菜・肉・魚・豆腐
・チーズなど、タンパク質と脂質を主成分とした食事で、ダイエットするやり方が流行っている。

○朝食を抜く(お茶・コーヒーのみ)

  朝食を抜くと、毎日16時間のプチ断食を行っているのと同じことになり

  ます

  60歳を過ぎて空腹感を感じないまま、習慣的に朝・昼・晩、ご飯、
  ソバ、パンなどの炭水化物をお腹いっぱい食べる習慣のある、
  肥満
の人には・・お奨めです


○昼食は、ご飯やパンの主食を抜いて、副食だけの食事にします
○夕食はバランスの良い食事で、ご飯もOK、野菜は多めに

(1) 魚貝・肉・豆腐・納豆・チーズなど、タンパク質や脂質が主成分の
      食品を摂る

(2) 市販のパン・白米・麺類・白砂糖など、糖質の摂取は控えめにする

(3) ご飯やパンが恋しくなったら、未精製の穀物・玄米などを少量取る

(4) 飲み物は、番茶・麦茶・ほうじ茶など、カロリーのない飲み物を取る

      牛乳・果汁は飲まず、豆乳は適量OK

(5) 糖質の少ない野菜・海藻・キノコは適量OK。夕食後の果物は控
       える

(6) オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)は積極的に取る

      大豆油、ラー油、ゴマ油など、リノール酸を多く含む食品は避ける

(7) マヨネーズ(砂糖なし)、バターはOK

(8) お酒は蒸留酒(焼酎、ウイスキー)にし、醸造酒(ビール、日本酒) 
       は控えめに

(9) 間食・つまみはチーズやナッツを適量。菓子・カキヤマ・ドライフ  

       ルーツは不可
(10) 化学合成添加物の入った食品は極力避ける。無添加の安全な
         食品を選ぶ 
                                                      「理念と経営/社長と幹部の健康法」より

2014年11月12日

女性が輝く社会へ

専業主婦から社会にひとこと


二十四時間子どもと向き合って家事育児を
こなすことが、どれほど大変なことか・・
子どもが急に熱を出した時、休みが貰える

会社でないと働けない。


行政は「介護は在宅で」と言う。

家族の介護で働きたくても外へ出られない人

がいるのに、国は扶養控除をなくそうとする。


ようやくありついたパートの収入だけでは、

保育園は高くて入れられない。
食べていくために、寝ずに働けというのか・・


育児・介護の問題をきちんと解決してから、

女性の社会進出を言ってもらいたいものだ。

10/27 中日新聞「生活/くらしの作文」



1227 【吉村外喜雄のなんだかんだ】

「女性が輝く社会へ」


安倍政権が掲げる政策に「女性が輝く日本」がある。

「待機児童の解消」「職場復帰・再就職の支援」「女性役員・管理職の
増加」などを柱に、支援の取り組みを始めた。


女性の活用を「成長戦略の中核」と位置付ける政府は、「指導的な地位を占める女性の割合を、2020年までに30%」とする目標を掲げている。
また「2015年から国家公務員の女性の採用を30%以上に引き上げる」とする目標も確実に実施したい・・と安部首相。

家事や育児に責任を負う女性たちは、政府が推し進めるこうした政策に、とまどいを隠せない。


政府のお役人・男性たちは・・家庭で女性が担う役割・責任の重さへの現実と苦悩がわかっていない・・家事や育児を一手に引き受ける女性たちの不満がくすぶっている。


子どもが病気の時に休むのは母親・・学校の参観・割り当てられた役員・部活のサポートも母親・・親の介護も嫁頼み。
公的支援がないと、共働き夫婦を裏で支えているお婆ちゃん・お爺ちゃんにもしわ寄せがいく。


我が家の孫の、毎日の幼稚園、習い事、塾への送り迎えは、私の役目でした。土日も父親が勤めに出るため、学校が休みの日は、2人の孫を 図書館やプール、サイクリングに連れ出すのです。


育児も介護も、福祉の充実がなければとても正社員は勤まらない・・
女性が社会に出るということは、男性が思っている以上に大変で、
難しいのです。

仕事を持つ女性の、更に大きな悩みは、夫の両親、実家の両親・・
併せて四人の看病を背負わされているということ・・
自分以外に引き受け手もなく、十年は続くであろう介護。

「もっと働きたい、1人の人間として生き甲斐のある人生をおくりたい」と思っても、介護の問題から逃れることができず、長年正社員として働いてきた会社を辞める羽目に・・。

残業、家事、介護で”うつ”状態になり、職場の理解も得られず、退職に追い込まれるケースも・・。

女性にもっと働け・・というのであれば、働きやすい環境を作ってからに
してほしい・・能力があり、労働意欲があっても、働けない女性がいっぱいいるのです。
                            10/27 中日新聞「女性活躍ってなんですか」

少子化による労働力不足が、いやがうえにも女性の社会進出を促す・・結婚して家庭に 入るより、現在の仕事に生きがいを求める女性が増えている。
「指導的な地位を占める女性の割合を増やす」というのであれば、
女性が「責任ある仕事のために、子供をつるのを諦める」という、苦渋の選択を 強いられることのない、社会のシステム作りが必要になってくる。

2014年11月16日

糖尿病にマグネシウム

九州大チーム21年間の研究

九大チームは、昭和63年の健康診断から、
健康な49~79歳の住民二千人を対象に、
平成21年まで21年間追跡調査した。


この間、417人が糖尿病を発症。

住民を一日の摂取量で四つのグループに

分け、糖尿病発症との関連を調べた。

その結果、マグネシウム摂取量148mg
以下の最も少ないグループと比較すると、
摂取量が増えるほど糖尿病のリスクが
下がることが分かった。



1228 【食と健康】 「糖尿病にマグネシウム」


「マグネシウムを多く含んだ食事を摂っていると、糖尿病になりにくい」・・摂取量が多い人ほど、糖尿病の発症率が減るのです。


これは、欧米の医学界では知られることだが、福岡県の住民の健康診断データーを、21年の歳月かけて追跡調査した、九州大チームの研究で、2012年に実証確認された。


国民病と言われて久しい糖尿病を、マグネシウムが予防してくれる・・

注目すべき調査結果です。

マグネシウムは、インスリンの働きを良くし、糖の代謝を改善する。
(国立がん研究センター)
マグネシウムが不足すると、ブドウ糖が細胞に取り込めなくなり、インスリンが十分に作用しなくなって、Ⅱ型糖尿病を発症するというものです。


日本人の食生活の洋風化が、マグネシウムを多く含む食品の摂取減少を招き、加えて、外食やファーストフード利用による塩分の過剰摂取が、体内のマグネシウムの排泄を促してしまう・・

日本人の慢性的マグネシウム不足が、糖尿病患者の増加の要因になっているのです。

糖尿病にならないためには、マグネシウムを多く含んだ食品を常時摂るようにすることです。


[マグネシウムを多く含む食品]
五穀米、そば、魚、野菜、豆腐、ワカメ、ヒジキ、豆、納豆、芋、椎茸、昆布、のり、胡麻、クルミ、抹茶など、和食の食材にマグネシウムが多いのです。
果物のバナナ、イチジク、トウモロコシなどにも多く含まれています。


何年か前、マグネシウムが豊富な「にがり」が、もてはやされたことがあります・・
当社が販売するサプリメントにも「にがり」があるが、身体に良いからと過剰に摂取すると、下痢を起すことがあるので注意が必要です。

厚生労働省「日本人の栄養摂取基準」では、サプリメントを利用するときは「350ミリグラム/日」が上限です。尚、食事から摂取する分には上限はない。

近年は「脳卒中」の予防効果も認められるようになった。
健康で長生きするには、ご飯を「玄米」にし、和食中心の食事にするのが良いのです。

2014年11月18日

女性が輝く社会へ(2)

負担ばかりで支援なし


両親と同居しない核家族の時代・・
勤めに出ている妻の、家事や育児の夫との
分担割合は、家事で86%、育児で79%・・
家庭での負担が女性に偏っている。


そんな女性たちに何が出来るのか?

男性の家庭・家事への参加を促すために、

政府も社会も、女性自らが積極的に声を

上げる必要があるのです。



1229 【吉村外喜雄のなんだかんだ】

「女性が輝く社会へ(2)」


日本の企業で働く人たちの労働時間は、長過ぎないか?

夫は、朝早くから夜遅くまで仕事づめの毎日・・家にいないことが多く、

子育てへの参画は期待できない。
乳飲み子を抱えていたり、妊娠中の若い女性が、働きに出るのが難しい日本の社会。

夫に家事を分担してもらおうにも、「会社漬けが当然」と考える企業幹部の仕事観を変えない限り、妻が働きに出ることは難しい。

また、勤めに出た女性に、男性並みの働きを期待しても、家事や育児との板挟みになって、両立できなくなってしまう。


毎夜残業続きで、帰宅が夜八時を過ぎるというのに、なぜ「飲み会」や「親睦ボウリング大会」なのか?
そんな暇があるなら、家に帰りたい・・そんな気持ちも分からない職場の上司・・挙句、不参加の女性社員は「使いにくい」とレッテルが張られる。


午後休校になるからと・・緊急に子どもを迎えに行くのは、母親の役割だ。

子育て中の女性社員が、台風が来るからと早退するのを上司は

理解せず、「前もって何とかしろ!」と叱る。
同僚の女子社員は、子どもの学校行事と職場の会議の、どっちを取るかで悩んでいる。


仕事ぶりが認められて管理職になれば、家庭より職場を優先せざるを得なくなる・・ いろいろ任されるようになって、家庭を犠牲にせざるを得なくなってくる・・あげく、退職することに。

家庭と仕事を両立させて、両方うまくやっていくのは、難しい問題なのです。

そこで、女性に男性並みの仕事を期待せず、一方で、育児家庭の男性の仕事の量を減らし、残業を減らして有休を取らせ、育休を取りやすくしたり、家族と過ごす時間をつくりやすくしていく・・
家庭と仕事のバランスを考えた、人間らしい生き方が出来る・・
そんな職場環境作りを考える必要があるのです。

                                                      10/27 中日新聞「生活/くらしの作文」


働き方や仕事観を、社会全体で見直していかない限り、 本当の男女

平等は望めないだろう。
私の会社の親会社も、長年男女平等を推し進めてきたが、管理職を勤める女性の多くは、勤務地が親元にあって、子どもを親に預けることができるか、 独身を貫いて「飲み会を断らない」女性たちです。

2014年11月26日

運をつかむ人

”気”を充実させる


強運の持ち主は、健康で気力が充実し、
エネルギーに満ち溢れていて、身近にいると
本人から”気”が伝わってくる。

そばにいるだけで気持ち良くなり、幸せな

気分になるのです。


一方、不運な人に会うと、身体のどこかに
不調を抱えているのでしょうか・・

気力もエネルギーも感じられず、表情も暗い。

そばにいると、エネルギーが吸い取 られそ

うで、気が滅入ってくる。


”気”は人の運命を左右する。
元気、病気・・いずれも”気”がからんでいる。
”気”を充実させる生き方をしていれば、

運を呼び込み、幸せな人生が開けてくるの

です。



1230 【心と体の健康 】
~幸せな人生~ 「運をつかむ人」


世の中には運を味方に成功を手にし、幸福な人生を送っている人がいる。 一方で、なぜか運に恵まれず、トラブルの連続で、人生不幸に苦しんでいる人がいる・・その違いはどこから来るのだろう?


昔”塚原卜伝”という剣術の達人がいた。
卜伝が、お弟子さんと歩いていたときのことです。

うっかり後ろに近寄ると、必ず蹴るという暴れ馬が、道につながれていました。

弟子が後ろを通ると、案の定、馬は後ろ足を蹴り上げました。
弟子はパッと身をかわして、見事に通り抜けたので、
「さすが、卜伝の お弟子さんだ」と、周りの人たちはみな手を叩いて感心しました。

卜伝はといえば、馬がつながれているはるか手前から、道をぐるりと
迂回しているではないか・・。

そして弟子に、「お前もまだまだだなあ・・」と言われたそうです。


孫子の兵法に、「君子、危うきに近寄らず」という言葉があります。

つまりは、本当に運がいい人は、そもそも危ない所には近寄りません・・危ないと思ったら遠ざけるのです。


ところで、私たちは危ない目に合って、からくも切り抜けたり、倒産や
破産の境遇からはい上がってきた人を、「運がいい人」と思いがちです。

卜伝の逸話からすれば、そのような危ない所に近づいた時点で、既に

運の悪い人になるのです。


本当の幸運をつかむ人は、そんな場所には近づかないし、自分を危険な場所に追い込んだりはしません。
成功した人の多くは、危険な目に合うことに対して人一倍臆病で、用心深いのです。

日創研の田舞代表は、「相撲は土俵の真ん中で取れ!土俵際まで追い詰められて、うっちゃりで勝を拾うような、そんな経営者にはなるな」と、事あるごとに言っておられたのを思い出します。


一方で「チャンスは前髪でつかめ」ということわざがあります。
「君子、危うきに近寄らず」を守っているだけでは、運をつかむことができません。

誰にも平等にチャンスが巡ってきます・・ここぞという時に、しっかりチャンスの前髪を掴まなければ、運を呼び込むことはできません・・ 。

2014年11月30日

求む!現場総監督

2013年・サラリーマン川柳


大賞 [ いい夫婦 今じゃどうでも いい夫婦 ]


二位 [ 電話口 何様ですか? と聞く新人 ]


三位 [ 辞めてやる 会社に”いいね” と返される ]

 

[ ダルビッシュ 1球だけで 我が月給 ]

[ 人生に カーナビあれば 楽なのに ]

[ すぐキレる 妻よ見習え LED ]

[ ワイルドな 妻を持つ俺 女々しくて ]



1231 【吉村外喜雄のなんだかんだ】

「求む!現場総監督」


[求人]・・職種は「現場総監督」・・原則1日24時間勤務、年間365日
休暇なし。
食事をとる時間はあるが、他の同僚が食べ終わってからです・・たまに徹夜もあり、サラリーは”無給”です。


この職業は、世界のすべての国にあり、しかも一番大事な仕事です・・
経験を問わず、遣り甲斐のある仕事です・・やってみる気ありませんか。

こんな就活の面接に、応募者たちの顔はみるみる固くなり、引いていった。

今どき、これほどひどい条件の会社があるだろうか?
それとも何かの冗談だろうか・・ネットで話題になった、某上場企業の
広告の動画です。
面接官は自信たっぷりに語り続ける・・独身女性があこがれた、
結婚によって手に入れた「主婦業」という仕事です。


世界で何十億の女性が、この仕事に就いています。

家庭内で奉仕する仕事は、無償・無期限である。

子どもが生まれ、家族か増えるにつれ、「主婦業」の激務は増し、
耐えがたいものになっていく。


家族への愛、家族からの愛が無かったら、3日と続かない過酷な職業でしょう。
激務に耐えて頑張っていても、総監督を引退する日は意外に早い。
子は、10代後半には母親から自立していく・・母も、子離れしなければならなくなる。
近ごろは、親離れも子離れもできないまま、引きずっている親子が多くなった。

親は、我が子の大学の卒業式、そして入社式にまで付き添って、
子離れできなくなっている。


勤めに出て、婚期を逸した30過ぎの娘・・家では上げ膳据え膳、
何もせず、夜は遊び歩き、親のすねをかじったまま、独身を謳歌する
親離れできない娘。

家族の犠牲になって?働き続ける母親を見て、結婚願望などとっくに
消え失せている。

親も子も、どこかで甘えと期待を絶ち切らねばならない・・
勇気と葛藤が要るのです。

                                                                                         「日経春秋」

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