■間違ったダイエット
○極端な食事制限
○単品の食品に偏った食事
人体に必要な栄養分の摂取が不足し、
筋肉量が低下し、基礎代謝量か落ちて
リバウンドしやすくなります。
○下剤・利尿剤の使用
体内の水分排泄により体重は減るが、
脂肪は減らない。
○誤ったサプリメント使用
「飲むだけで痩せる」と宣伝するサプリメ
ントが多いようですが、 摂取カロリーと
消費カロリーのバランスを考えたダイエ
ットでなければ、効果は望めません。
1216 【食と健康】
「飽食の時代に対応できない日本人」
老化が進んだ末にガンを病むのは、ごく自然なことです。
高齢化の影響を除いても、日本が豊かになった1980年代半ば以降、ガン患者は増え続けている。
とくに、男性では「前立腺ガン」、女性は「乳ガン」の増加が著しい。
ガン死亡の第4位に順位を上げた「すい臓ガン」とともに、食生活の欧米化、運動不足、そして「糖尿病」の増加が、その背景にあるという。
肥満や糖尿病が増えた原因は飽食です。
人類は、食料不足と飢餓による過酷な環境の中で、命をつなぎながら
進化を遂げてきた。進化の過程で、人体に食べ物が不足しても、生存できる仕組みが備わるようになった。
人体には、環境の変化に関わらず、血液中のエネルギー源であり、
体内の血糖値を一定に保つ機能が備わっている。
空腹でも活動できるよう、アドレナリン、成長ホルモン、ステロイドホルモン、甲状腺ホルモンなど、”血糖値”を上げるホルモンがたくさん用意されているのです。
しかし”血糖値を下げるホルモン”はインスリンだけ・・
これは、飢餓に悩まされ続け、エネルギー不足に苦しめられた、太古からの人類の暮らしによるものです。
人類は飢餓に苦しめられてきたのです・・無理をしてでも血糖値を上げる必要があったのです。
一方、体内に栄養が満ち足りて、血糖値を下げなければならなくなったのは、過去数十年のことで、人類誕生以来数百万年続けられた飢餓の歴史から見れば、ほんの一瞬です。
インスリン以外に、血糖値を下げるホルモンを生みだす進化が起こるには、あまりにも短かい。人類に突然やってきた「飽食の時代」の今、
インスリンだけが孤軍奮闘しているのです。
過去何千年、高脂肪の食生活に慣れ親しんできた欧米人とは異なり、穀物が主体で、肥満の少なかった日本人のインスリン分泌量は、欧米人の半分程度で十分だったのです。
ところが、わずか数十年の間に、日本人の肉の消費量が10倍近くになった。運動不足も加わって、糖尿病が国民病と言われるようになったのです。
Sunday Nikkei「ガン社会を診る」