[ 青春 ] サミュエル・ウルマン
『 青春とは、人生の或る期間を言うのではなく
心の様相を言う。
優れた創造力、たくましき意志、燃ゆる情熱、
怯擩(きょうだ)を却(しりぞ)ける勇猛心、
安易を振り捨てる冒険心、こういう 様相を
青春という。
年を重ねただけで人は老いたりしない。
理想を失うときに初めて老いがくる。
歳月は皮膚のしわを増やすが、情熱を失う時
に精神はしぼむ。
苦悶や狐疑、不安、恐怖、失望、こういうもの
こそ、あたかも長年月の如く、人を老いさせ、
生気る魂をもあくたに帰せしめてしまう。
年は70であろうと、16であろうと、
その胸中に抱き得るものは何か。
曰く、驚異への愛慕心、空にひらめく星晨
(せいしん)、その輝きにも似たる 』
1201 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「情熱あるところに青春あり」
私の知り合いのK婦人・・ 7~8年前、友禅作家の御主人に先立たれた後、長年住み慣れた仕事場兼住宅を引き払い、古都金沢の面影を残す山手の清閑な町に引っ越した。
ご主人が亡くなって数年後に、久しぶりにお会いしたときの彼女の印象は、明らかに違っていた・・清楚で華やかな美しさがただよう、魅力的な女性に様変わりしていたのです・・。
ご主人の仕事の補佐、家事などの拘束から解放され、独身時代に戻ったかのように、お洒落を楽しみ、長年温めてきた幾つかの”やりたかったこと”に取り組み始めたのです。
思い描いたことを実現する日々が、喜びになり、新しい生き甲斐の発見になって、 活き活きした女性に様変わりしたのです・・
朝日新聞の読者欄に、さわやかな投稿がありました。
76歳の女性が「燃えるような恋がしたい」というタイトルで、 切々とその心情を訴える内容でした・・その出だしは衝撃的です。
「私には、あとどれくらいの日々が残されているのだろうか?」
文面からは、まず幸せな結婚生活を送っているように見受けられた。
ご主人とは見合い結婚で、人前で手をつないで歩くとか・・いわゆる燃えるような恋をしたことがないと言うのです。
死ぬまでに、一度でいいから”大恋愛”をしてみたい・・
しかも、お相手は坂本竜馬のような男性・・というから結構よくばりです。
そして、この恋は悲恋に終わってほしい・・と、なかなかに、憎い演出ではありませんか。
たま出版・萩原孝一著「スピリチュアル系国連職員、吠える!」