■脳卒中(脳梗塞)のチェック
以下、一つでも当てはまるものがあれば、
脳卒中(脳梗塞)の可能性が70%以上になる。
1. 腕のマヒをチェック
目を閉じ、両腕を前ならえに伸ばし、
10数える。
どちらか一方の腕が下がってくれば、
その側がマヒしている恐れがある。
2 . 顔のマヒをチェック
口を開けて「イ~」と発音させる。
その時顔にゆがみがないか?
3 . 話せるかチェック
短い文章を読ませる。
舌がもつれていたり、意味不明のこと
を言っていたら、異常があると考える。
1~3、一つでも当はまれば、症状が現れた
時間を記録し、本人を寝かせて救急車を呼ぶ。
1194 【食と健康】 「夏に要注意!脳梗塞」
脱水症状が引き金になる脳梗塞・・真夏の炎天下、ゴルフなどで大量に汗をかくと血液が濃くなって、脳梗塞発症の原因になります。
特に高血圧症、糖尿病の人は、脱水が引き金になるので、こまめに
水分補給することです。
水かお茶を飲めばいいのですが、スポーツドリンクは、糖分やカロリーの高いものがあり、糖尿の人はかえって血糖値を高くし、脱水症状になることがあるので、注意がいります。
ゴルフ好きの私の友人・・前半のハーフを回り終えた昼食時、生ビールをジョッキで飲むのを何よりの楽しみにしていたが、動脈瘤で入院・・緊急手術であやうく命拾いをした。
アルコールには利尿作用がある・・それまで彼は「乾いた喉に、ビールで水分補給するのが一番」と思い込んでいた・・ところがまったく反対で、
脱水症状になり、血液濃度が高まったのです。
脳梗塞の原因には「動脈硬化」と「心房細動(不整脈)」がある。
誰でも歳とともに血管が硬くなってくる。これに「高血圧」「糖尿病」「喫煙」などが加わると、動脈硬化は一層早くなり、若くても発症してしまうのです。
脳梗塞は、発症の前兆があります・・「体の半身に力が入らない、しびれる」「ろれつがまわらない」「めまいがして立っていられない」「モノが二重に見える」「視界の半分が欠けて見える」
こうした症状は、しばらくすると消えてしまうので、様子をみている間に手遅れになってしまいます・・少しでも症状が出たら「軽度の脳梗塞」と考え、直ぐに救急車を呼ぶことです。
一般に言われる「脳卒中」は、脳血管障害の総称です。
「脳梗塞」はその中の一つで、脳の血管が血栓(血のかたまり)で詰まってしまう病気です。そのほかに「脳出血」「くも膜下出血」などがある。
脳梗塞は70~80歳代、脳出血は50~60歳代、くも膜下出血は40~50歳代に多いのが特徴です。
高木 誠/東京都済生会中央病院院長