■生体リズムをコントロールすると、
良い睡眠が得られる
生体リズムは、朝、光を感知すると眠りを促
すメラトニンの分泌が止まって、脳が目覚め
ます。
時間が経過して暗くなると、メラトニンが分
泌されて眠くなります。
光を感知してメラトニンを減らす効果がある
のは、起床4時間以内です・・
起床直後ほど効果が高いので、毎朝決まっ
た時間に起きる習慣をつけるようにします。
休日、朝寝を楽しみたい時は、いつもの時間
に起きてトイレを済ませ、カーテンを開け、
照明をつけて二度寝をします・・
二度寝をしても、メラトニンの分泌は止まり、
生体時計に影響しないのです。
理念と経営3月号「睡眠の極意」
1192 【心と体の健康】
「睡眠の質を低下させる五つの誤解」
夜眠れない原因には、5つの間違い・誤解が関係している。
以下の5つはすべて誤解です・・当てはまるものが一つでもあれば、
安眠の”質”を下げることになるので、知っておく必要があります。
1.「眠くなくても、少しでも長くベッドで横になっていた方が、体が休ま
る」という間違い。
正解 ・・ 床に入っているだけでは、不足した睡眠時間を補うことは
できない。
2.睡眠時間は、30分~1時間単位で増やしていくもの
正解 ・・ 一日の睡眠時間の多い少いより、一か月、一年の絶対量を
みる。
人間は「体内時計」と呼ばれる生体リズムを持っている。
この生体リズムを上手にコントロールすると、質の良い睡眠を
手にすることができます。
3.床に入ったあとの寝つきが悪いので、なるべく早くベッドに入るように
する
正解 ・・ 眠くないのに、早めにベッドに入って眠ろうとすると、
よけい目がさえて眠れなくなる。
4.いつも眠いのは睡眠不足のせい・・休日は昼まで寝だめをして
穴埋めする
正解 ・・ 寝だめで解消するのではなく、毎日の深い眠りをつくる
工夫がいる。
仕事中何度も眠気に襲われ、集中できない悩みを解消する
には、「睡眠の質の改善」が大切になってくる。
5.夜決まった時間に就寝して、規則正しい生活を心掛ける
正解 ・・ 就寝時間ではなく、毎日の起床時間をそろえるようにする
睡眠の質を高めるための第一は「朝、目が覚めたら直ぐに
起きる」ことです。
眠っていないのに気持ちが良いからと、ベッドに横になる
のを習慣にしていると、「ベッドに入る=睡眠」という脳の反応・
習慣が、弱まってしまうのです。