「パラオに潜る(2)」
ロックアイランドの豪快な地形、抜群の透明度、豊富なサンゴ、
大小群れをなして泳ぐダイビングポイントと、ダイバーの聖地
パラオの魅力は尽きることがない。
私は、二十数年前の1990年前後に2度、パラオに潜っている。
1994年以降約10年間、大阪の研修に時間を割いたため、スキューバダイビングはお休みした。 2004年十年ぶりに、禁煙をした見返りに復活・・ その時、最初に出かけたのがパラオだった。
胸ふくらませ、十数年ぶりに潜ったパラオの海だったが、期待は裏切られた。海底は死滅したサンゴで真っ白・・ まるで、生き物のいない枯れ山のよう・・熱帯魚も回遊魚もいない死の海になっていた。
1997年から98にかけて、大平洋一帯で海水温が上昇し、サンゴが死滅してしまったのです。大規模な白化現象により、サンゴ礁が受けたダメージは大きかった。
海流など、自然現象が多様なパラオ・・影響を受けない場所も多く、
サンゴの回復は意外に早かった。
今回私が潜った海水温は30度・・例年より水温が高く、このような日が続くようだと、サンゴへの影響が心配される。
加えて、パラオの世界遺産登録で人気が増し、増え続ける観光客と宿泊施設・・人為的環境破壊によるダメージで、沖縄の二の舞にならなければよいのですが・・。