■プロからの助言
「ちょっとした見栄が、ゲームを台無しに
する」 アーノルド・パーマー
「ゴルフでは、一つのヒントによって突然
当りがでることがある。
だが多くの場合、それが長続きしないのは
そのヒントにこだわり過ぎるからだ」
ジミー・ディマレット
「ゴルフの80パーセントは頭脳でプレーさ
れ、筋肉でプレーするのは残り20パセン
トである」 ジャック・バーグ
「ほとんどのゴルファーは、力は大きなバッ
クスイングによって生まれると勘違いして
いる」 ジャック・ニクラス
「練習のやり方には4種類ある。むやみやた
らと練習する者、賢明な練習をする者、愚
かな練習をする者、全然練習しない者であ
る」 バーナード・ダーウイン
1172 【心と体の健康】 「教え上手、教わり上手」
ある若手選手が、打撃の名手・張本先輩に尋ねた・・「理想のバッティンクフォームを教えて頂きたいのですが・・」
張本「理想のバッティングフォーム? もし君がそれを知りたいのなら、一晩中素振りをしなさい。一晩中振り続けて疲れ果てたときに出てくるフォーム・・それが、君にとって一番無理のない、理想のフォームだよ」
以下、我が故郷石川県が誇る松井秀喜氏の「教え上手、教わり上手」です。
♪昨年のプロ野球ドラフト会議で、将来が楽しみな選手が沢山指名された。プロになって、壁にぶつかることもあるだろう・・僕も最初は対応できなかった。
それを乗り越える鍵は、恵まれた環境を無駄にしない”感性”だと思う。
プロに入ると、個人的な指導を受ける機会が増える。
最初の問題は、コーチの意図と、自分の受け止め方がかみ合わない・・同じではないということです。
教えようとしていることを、漫然と受け入れるのではなく、自分なりに解釈し、そのなんたるかを理解した上で、具体化していかないと、アドバイスは身につかない。
例えば、「タイミングが早い!」と言われたとき、コーチがどの部分を見て、どれくらいのズレを指摘しようとしているのか?
指導者の言う感覚を、自分に当てはめないと、その意図は理解できません。
「教え上手」という言葉があるが、「教わり上手」もあると思う・・教わる側も力を試されている。教え上手な人は「自分を教わる選手に置き換えて見ることができる人」だと思う。
選手を外から見て、問題を指摘するだけでは、意図が十分伝わらず、「何で分からないんだ!」となってしまう・・そこがコーチと選手の溝になる。
要は、互いに、相手の視点からモノを見ようとする姿勢があれば、意図は伝わるということです。
指導者が圧倒的に強い立場にいて・・従うのが当り前だと・・どうしても意図は伝わりにくくなる。「名選手=名コーチ」にならない分けがそこにある。
1対1の指導を受けたのは、長嶋監督が初めてだった。
監督の意図することは直ぐに分かった・・それは、監督が選手の側に立った視点でモノを見たからだと思う。
別世界に入り込んだような表情で、僕のスイングを見つめていた監督は、松井秀喜という選手になりきって、一緒にバットを振ってくれたのです。