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ドリフトダイビング

ダイビングで七人行方不明

私も潜ったことのある、インドネシア・バリ
島のスキューバーダイビングで、現地の
インストラクター2名を含む、七名の女性が

行方不明になった。


14日午前に2回潜り、午後1時から3回目

のダイビング・・予定時刻を過ぎてもボート

に戻ってこなかった。

現地海域では、潮の流れに乗って移動する

「ドリフトダイビング」が人気だが、当日急に

天候が崩れ、強風と雨で視界が悪くなった。

ダイバーからの気泡を目印に船を動かして

いくが、強風で海面が荒れ、加えて強いスコ

ールでダイバーを見失ったことが原因。

 

潜水1千本を超える、ベテランインストラク

ターが付いているので、全員救助されること

を祈っている。



1150 【吉村外喜雄のなんだかんだ】

「ドリフトダイビング」

十年くらい前・・海外でドリフトダイビングを楽しんでいたグループが、
指定された地点に浮上したら、待っているはずのボートが来ていない。
皆どんどん潮に流され、行方不明になってしまった・・このような
海難事故が、大きく報じられたことを思い出した。

原因は・・当日ダイバーを乗せるボートの船長が、たまたま経験のないアルバイトの若者だった・・浮上するまで約一時間あるからと、港に戻ってしまったのです。


ドリフトダイビングとは、パラオやモルディブなどでよく行われるダイビングスタイルです。

基本は、ボートダイビンクで、船をアンカリングせずに、潮の流れにまかせ、船も人も潮に流されながら水中を移動していく、ダイビングスタイルです。

ボートダイビングは、潜水ポイントにアンカリングして、ボート下の海底に集合・・そこを起点に、インストラクターの先導で40分くらい回遊・・

海中散策して出発地点に戻って浮上する。


ドリフトダイビングは潮流の上手でエントリーし、緩やかな流れに身をまかせて、下流に流されながら散策を楽しみ、浮上します。

ボートはダイバーの泡を確認しながら追跡するか、下手の約束地点に先回りして、アンカリングをして待つ。


とても楽しい、ダイナミックなダイビングスタイルですが、潜水歴100本以上で、経験豊かな中・上級者でないと、潜らせてもらえません。


エントリーは、BCのエアを抜いておき、水面から直ちに頭を海底に向け逆立ちしてフインキック・・耳抜きをしながら急速潜水・・短時間で集合地点に向かいます。

一般に、ボートダイビングするときは、BCに空気を入れて潜水開始・・
頭を上に直立したまま、BCのエアーを徐々に抜き、呼吸調整と耳抜きをしながら、ゆっくり真下に潜水していきます。


潮の流れの速いポイントで、このような潜り方をすると、どんどん流されて、集合場所から離れていってしまい・・インストラクタを慌てさせることになります。

初級者が苦手にするのは、耳抜きでもたつくことと、何にもつかまらずに水中で静止する「中性浮力」・・未熟だと、耳抜きと中性浮力に囚われて、目的地点を通り過ぎてしまったり、気づいたら、安全深度30メートル以上に深く潜行してしてしまったり・・大変危険なのです。

ドリフトダイビンクは、水深20メートルあたりから、超高層ビルの屋上から見下ろすような切り立った崖(大陸棚)の境目で、潮に逆らって岩をつかんで静止し、ギンガメアジやバラクーダ、磯マグロなどの回遊魚の群れがやってくるのを待ちます。


潮の流れが速く、どんどん流されていく・・うっかりポイントを通り過ぎると、戻るのが大変。
1メートル先の岩角に向かって、腕を伸ばして全力キック・・先の岩に手をかけたら、また前の目標に向かって全力でキック・・
うかうかすると下方に流され、みんなについていけなくなってしまいます。

上級者でも危険な外洋ポイントでのドリフトダイビング・・ 天候の良い日を選び、バディを組んで潜ります。

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