« 2014年01月 | メイン | 2014年03月 »

2014年02月 アーカイブ

2014年02月03日

日本食ブームの課題

健康に良い鰹節


欧米人が日本食を好むようになったのは、

「ヘルシーで健康に良い」ことがある。
日本食の味の決めは「鰹ダシ」
鰹節は、健康に優れた食材です。


・血圧を下げる効果

・疲労を回復し、集中力を高める効果
・骨を丈夫にし、血液の流れをよくする効果

・鰹に含まれるDHAが、脳の発育と新陳
代謝を促進

・生活習慣病の予防、ダイエット効果

・花粉症やアレルギー症状の改善



1146 【食と健康】 「日本食ブームの課題」


海外へは、スキューバーダイビングでよく出かける。東南アジアの、滅多に日本人が訪れない辺境?の地にも、日本食レストラを見かけるようになった。

日本食レストランの調理人が現地人だと・・大概おいしくない!
現地の素材を上手に使って、一見和食風に見えるが、うま味の素になる質のよいダシが使われていないのです。


日本食の決め手はダシにあるが、ダシの素材を現地で求めるのは難しく、味の素などに頼るしかない・・日本食を美味しく食べるには、日本で獲れる昆布や鰹、煮干しから取ったダシが不可欠なのです。


日本食ブームに目をつけ、EUに鰹節を輸出しようと試みた企業がある・・株式会社和田久の和田社長です。

ところが、EUの食品輸入規則にひっかかり、日本から鰹節が輸出できない。
鰹をスモークする過程で付着するタールや焦げが、発ガン物質にあたるとして、許可されないのです。

ならば「だし」にして輸出しようとしたが、ヨーロッパの人は、鰹節を知らないため、理解が得られない。


そこで和田社長・・輸出がダメなら、「スペインに工場を建て、鰹節を現地生産しよう」と考えた。
しかし、寒い海で育った大西洋の鰹は、脂が乗り過ぎて鰹節に向かない。

加えて、工場設備にも問題があった・・EUの食品工場・・設備はすべてステンレスでなければ許可されない・・これでは、工場内に湿気がこもり、鰹節の質が低下してしまう。

こうした難問を乗り越えて、スペインに鰹節製造工場を建てる計画を進めている。

また、何とか日本で生産された鰹節を、EUに輸出出来るようにしたいと、安全食品製産工場を証明するHACCEPを、2011年に 取得・・
翌年から、EUを拠点にして、本格的海外展開を開始した。


現地の日本料理店にだしの取り方を教え、捨てるところのないエコな素材であることをアピール。

一般家庭向けには、スーパにレシピを置いたり、料理研究家と組んで、和食レシピを開発してPR、普及に努めている。

2014年02月06日

日本人の間違った歴史観

共に繁栄を誓う日本とASEAN


日本とASEANは、1973年に設立以来

ずっと親密な関係にあり、日本は加盟国の
平和と発展に協力し、親密な関係を築いて
きた。

40周年を迎えた昨年、地域の平和と安定、

発展と繁栄のための協力関係を、更に促進

する共同声明が採択された。


1147 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
~歴史から学ぶ~

「日本人の間違った歴史観」


戦後生まれの日本人教師が、大平洋戦争における日本軍の残虐行為が、どのようなものであったのか? 現地調査にマレーシアを訪れた。

当時を知る、マレーシアの上院議員ラジャー・ノンチック氏に会い、
日本軍の残虐行為の調査に来たことを伝え・・協力を求めた。


ノンチック氏は驚いて「日本軍は、マレー人を一人も殺してはいません! 日本軍が殺したのは、戦闘で戦ったイギリス軍と、それに協力した中国系共産ゲリラだけです・・日本の兵隊さんも死んでいます」


ノンチック議員は、かってマレーシアの独立に半生をかけた人です。
当時、アジアの独立国はタイと日本だけ・・ほとんどの国が欧米列強の植民地と化し、白人に隷属・・支配国に資源を供給する国々の扱いを受けていた。

マレー半島も英国の植民地支配を受け、収奪・搾取されていた・・
それが150年も続いたのです。

大平洋戦争開始と同時に、日本軍がマレー半島に上陸・・英国軍を打ち破った。

占領後日本は、マレーシア独立のための訓練所を創り、マレー人青少年の教育に力を注いだ。

訓練生と共に汗を流す日本人の姿に、マレーの人たちは感銘し、
「自分たちは、自らの力で祖国の独立を勝ち取るのだ」の気運が高まっていった。

更に日本政府は「南方特別留学生制度」を創設して、アジア諸国の独立支援と、指導者の育成に努めた・・ ノンチック氏はその第一期生だったのです。

1945年日本が敗戦。ノンチック氏は決意した・・「日本は、私たちの独立を支援し、戦って敗れた・・今度は、我々が引き継ぐ番だ!」

彼等は祖国独立のために戦い、1957年ついに独立を果たした。


更に、アジアの国々から戦前日本に「南方特別留学生」で来日し、学び合った人たちが中心になって、現在のASEAN(東南アジア諸国連合)が設立された。

加盟国は、何れも大東亜戦争中日本軍の進駐を受けている・・
インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、フイリピン、ブルネイ、
ベトナム、マレーシア、ミヤンマー、ラオスの10カ国です。


ASEANの国々が独立を為し得たのは、日本のお蔭と、戦前、日本から受けた恩を、今も忘れないのです。

進駐時日本軍が、中国や韓国が外交問題にしている、残虐行為をしていたのなら、ASEANの人たちは日本への恨みを忘れず、親密な関係を築くことはできなかったでしょう。

2014年02月10日

日本食ブームの課題(2)

■専門店に細分化された日本食


ミシュランガイドの社長が東京にやってきた。
まず、東京に16万軒もの飲食店があること

に驚き、日本料理のクオリティーがすばらし

く、シェフのレベルもパリ以上との評価

多くの店が数世代、数百年かけて固有の技術

を伝承し、その専門性の高さに驚かされた。
バリの日本料理店に行くと、寿司、刺し身、

焼き鳥と、店のメニューは豊富だ。

日本もそうだと思っていたが、寿司店、和食

刺し身店、焼き鳥店、うどん店など、レベル

の高い”専門店”に細分化されている・・
日本料理の奥の深さに驚嘆したという。



1148 【食と健康】

「日本食ブームの課題(2)」


日本ほどバラエティ豊かに、いろんな国の料理が楽しめる国はない。
朝はバンにソーセージ、昼はマクドナルドやピザをほおばり、夜は中華、イタリアン、韓国料理・・何でもOK。


金沢でも、インドやベトナム、タイ、メキシコ・・国際色豊かにいろんな国の料理が楽しめる。北陸一の繁華街片町に古くからある飲み屋街、新天地・・隣接する木倉町に数年前からフランス、イタリア、ドイツ、スペインなど、欧州料理の店が続々進出して、欧州国旗が掲げられている。


ところで中国人の家庭では、朝・昼・晩中華料理を食べている。
タイ人はタイ料理を、韓国人は韓国料理を毎日食べている。

ところが日本の家庭は、チャーハンに焼肉、カレーライスに味噌汁、スパゲティにハンバーグ、もちろん刺し身に天ぷらと、世界のどこよりもバラエティー豊かな食事を楽しんでいる。


問題なのは、日本人なのに日本料理の作り方を知らず、苦手にする家庭が増えてきていることです。
買ってきたお惣菜を食卓に並べ、お正月のおせち料理も、デパートの出来合いで間に合わせるようになった。


核家族化で、お姑さんから料理を教わることがなくなったからでしょうか・・。
事前に下ごしらえを必要とし、手間と時間がかかる和食・・
共働きの家庭で、日本料理が敬遠されるのは仕方がないことです。

近所の居酒屋で食事をすれば、和食のメニューは豊富・・和食の作り方を知らなくても、不自由しないのです。

寿司店や割烹、温泉旅館などの、専門料理店でしか味わえなくなった日本料理。日本人が和服を着なくなったように、和食中心の食生活もすたれていくのでしょうか・・。


妻は、結婚して直ぐ両親と同居した・・それが幸いして?姑からおせち料理、お祭り料理、季節の食材を活かした様々な料理を伝授、受け継いできた。

毎年、梅干しとラッキョウを漬け、秋には沢庵と浅漬け、そしてヌカ床に漬けた季節の野菜を、毎朝食卓に出してくれる・・ありがたいことです。

2014年02月13日

日本人に根ざす自虐史観

インド/ラダ・ビノード・パール

  日本の戦後教育を憂う
  (元極東国際軍事裁判判事)


『要するに彼ら(欧米諸国)は日本が侵略戦争

を行ったということを、歴史にとどめることに
よって、自らのアジア侵略の正当性を誇示

すると同時に、日本の戦争行為一切を”悪事”

と刻印することが目的であったに違いない。


私は判決文の中に綴ったが、欧米こそ憎む

べきアジア侵略の張本人である。

それなのにあなた方日本人は、自らの子弟

に「日本は犯罪を犯したのだ」と教えている。


大東亜戦争の真実の歴史を・・どうか私の判

決文を読んでいただきたい。
日本の子弟が、ゆがめられた罪悪感を背負
って、卑屈・頽廃に流されていくのを、平然と
見過ごすわけにはいかない。

誤った歴史は書き換えられなければならない』



1149 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
~歴史から学ぶ~ 「日本人に根ざす自虐史観」


現代の日本の若者たち・・大東亜戦争で日本は、隣国の韓国や中国を始め、東南アジアの国々に残虐非道な行為をした・・と「自虐史観」に囚われ、日本人としての自信や誇りをなくしている。

中国や韓国だけでなく、日本の歴史教育の現場でも、日本は”他国を侵略した悪い国”だったと、偏った史観で子どもたちを教育しているのです。

<自分の国に誇りが持てる比率>     2010年BBC調査

  ・中国 81%    ・韓国 76%    ・日本 43%


歴史教育の現場で「他国を侵略=悪い行為」と、短絡的に結論ずけてはいないだろうか?
日本軍の行為すべてが、自国を利するための侵略だとするなら、それは間違いであろう。


自虐教育を受けた日本人が、東南アジアの人々から、前号(2/6)の「ノンチック氏」のような話を聞くと、「エッ!そんなこと・・嘘でしょう・・信じられない」と驚く。

このような日本人を見て、ノンチック氏は大変はがゆい思いをしたという。  私たちは、偏った歴史教育を受けたことで、自虐史観に囚われるようになったのです。


勝者から見た歴史観と、敗者から見た歴史観には、当然その受け止め方や解釈に大きな違いが生じてくる。
歴史には功・罪両面がある・・何が正しく、何が間違っていたのかを、

正しく、過去の歴史から学んでいかなければならない。


日本が、他国に悪いことをしてきた・・といった一面に固執するのではなく、良い行いをし、他国に感謝された一面もあることを・・公平に・・歴史の真実として知っておかなければならない。


<事例1> インド独立運動に身を捧げ、1947年に独立を宣言し、
初代インド首相になったジャワハルラール・ネルー氏の、日本への
感謝の言葉です。

『インドは程なく独立する・・独立の契機を与えてくれたのは日本である。インドの独立は日本のお蔭で30年早まった・・この恩を忘れてはならない。
これはインドだけではない・・インドネシア、ベトナムをはじめ東南アジア諸民族すべて・・共通である。インド国民は、日本の復興にあらゆる協力を惜しまないであろう。他の東南アジアの諸民族も同様である』


<事例2> マレーシア/ガザリー・シャフエー 元外相

『日本の某代議士・・「過ぐる大戦において、我が国は貴国に対し、ご迷惑をおかけして申し訳ありません」と挨拶したので、「どうしてそういう挨拶をなさるのですか? あの大戦で日本はよくやったではないですか・・

マレー人と同じ小さな日本人が、大きなイギリス人を追っ払ったではありませんか。そのお蔭で、マレーシアは独立できたのです。大東亜戦争なくしては、マレーシアもシンガポールも、その他の東南アジア諸国の独立も、考えられないんです』

2014年02月17日

ドリフトダイビング

ダイビングで七人行方不明

私も潜ったことのある、インドネシア・バリ
島のスキューバーダイビングで、現地の
インストラクター2名を含む、七名の女性が

行方不明になった。


14日午前に2回潜り、午後1時から3回目

のダイビング・・予定時刻を過ぎてもボート

に戻ってこなかった。

現地海域では、潮の流れに乗って移動する

「ドリフトダイビング」が人気だが、当日急に

天候が崩れ、強風と雨で視界が悪くなった。

ダイバーからの気泡を目印に船を動かして

いくが、強風で海面が荒れ、加えて強いスコ

ールでダイバーを見失ったことが原因。

 

潜水1千本を超える、ベテランインストラク

ターが付いているので、全員救助されること

を祈っている。



1150 【吉村外喜雄のなんだかんだ】

「ドリフトダイビング」

十年くらい前・・海外でドリフトダイビングを楽しんでいたグループが、
指定された地点に浮上したら、待っているはずのボートが来ていない。
皆どんどん潮に流され、行方不明になってしまった・・このような
海難事故が、大きく報じられたことを思い出した。

原因は・・当日ダイバーを乗せるボートの船長が、たまたま経験のないアルバイトの若者だった・・浮上するまで約一時間あるからと、港に戻ってしまったのです。


ドリフトダイビングとは、パラオやモルディブなどでよく行われるダイビングスタイルです。

基本は、ボートダイビンクで、船をアンカリングせずに、潮の流れにまかせ、船も人も潮に流されながら水中を移動していく、ダイビングスタイルです。

ボートダイビングは、潜水ポイントにアンカリングして、ボート下の海底に集合・・そこを起点に、インストラクターの先導で40分くらい回遊・・

海中散策して出発地点に戻って浮上する。


ドリフトダイビングは潮流の上手でエントリーし、緩やかな流れに身をまかせて、下流に流されながら散策を楽しみ、浮上します。

ボートはダイバーの泡を確認しながら追跡するか、下手の約束地点に先回りして、アンカリングをして待つ。


とても楽しい、ダイナミックなダイビングスタイルですが、潜水歴100本以上で、経験豊かな中・上級者でないと、潜らせてもらえません。


エントリーは、BCのエアを抜いておき、水面から直ちに頭を海底に向け逆立ちしてフインキック・・耳抜きをしながら急速潜水・・短時間で集合地点に向かいます。

一般に、ボートダイビングするときは、BCに空気を入れて潜水開始・・
頭を上に直立したまま、BCのエアーを徐々に抜き、呼吸調整と耳抜きをしながら、ゆっくり真下に潜水していきます。


潮の流れの速いポイントで、このような潜り方をすると、どんどん流されて、集合場所から離れていってしまい・・インストラクタを慌てさせることになります。

初級者が苦手にするのは、耳抜きでもたつくことと、何にもつかまらずに水中で静止する「中性浮力」・・未熟だと、耳抜きと中性浮力に囚われて、目的地点を通り過ぎてしまったり、気づいたら、安全深度30メートル以上に深く潜行してしてしまったり・・大変危険なのです。

ドリフトダイビンクは、水深20メートルあたりから、超高層ビルの屋上から見下ろすような切り立った崖(大陸棚)の境目で、潮に逆らって岩をつかんで静止し、ギンガメアジやバラクーダ、磯マグロなどの回遊魚の群れがやってくるのを待ちます。


潮の流れが速く、どんどん流されていく・・うっかりポイントを通り過ぎると、戻るのが大変。
1メートル先の岩角に向かって、腕を伸ばして全力キック・・先の岩に手をかけたら、また前の目標に向かって全力でキック・・
うかうかすると下方に流され、みんなについていけなくなってしまいます。

上級者でも危険な外洋ポイントでのドリフトダイビング・・ 天候の良い日を選び、バディを組んで潜ります。

2014年02月20日

世界一素晴らしい日本料理

世界最古の土器が日本から出土


世界最古の土器が青森県で出土している。

土器に付着した調理後の炭化物から、
約1万7千年前の土器であることが判明した。


土器は、収穫物を煮たり、炊いたり、蒸して
調理するときの道具になります。
日本の古代縄文人は、人類で最初に料理を
作った民族?であることを、出土した土器が
物語っている。



1151 【食と健康】

「世界一素晴らしい日本料理」


美食大国日本・・2008年、ミシュランガイドの星が付いた店の数は、
東京が150軒で、パリの74軒の二倍になり、星の総数では東京が他を圧倒している。

それは、東京が世界一の美食都市であることの証しになります。

東京が美食都市なのは、ミシュランの星の数だけでなく、飲食店の数の多さからも言えます。

パリが1万3千軒、ニューヨークが2万5千軒あるのに対し、東京は16万軒と桁外れに多いのです。


2010年ミシュラン東京版では、星が付いた197軒のうち、実に132軒が日本料理店であることからも、いかに日本食が高い評価を受けているか、分かるのです。


更に日本料理は、料理の種類ごとに専門店に細分化され、長い年月と伝統を暖簾にする店が多いことに、ミシュランは驚くのです。

鍋料理一つとっても、寄せ鍋、ちゃんこ鍋、うどんすき、そして博多のもつ鍋、秋田のきりたんぽ鍋など、ご当地鍋を含めると、相当な数になります。
専門店は、食材によっても分類される・・ふぐ料理、湯葉料理、すっぽん、豆腐、鳥野菜、鰻、牛タン、鰹のたたき、ドジョウ料理など、これもまた沢山の専門店に分かれているのです。


フランス料理・イタリア料理・中華料理・・いずれも、歴史ある多彩な料理文化を持っている。
しかし、日本料理のように専門店に細分化されてはいない・・ 店によって得意料理はあっても、フランス料理は、フランス料理店に行けば、すべて間に合うのです。


ところで、アラブの国々の料理の種類は、驚くほと少ないのです。
チュニジアを10日間旅行したが、毎日出される料理は、毎回トマトベースの赤いスープで肉や野菜を煮込んだ料理だ・・砂漠地で、食材の種類が限定されるので仕方がないが、毎日同じ料理を出されると飽きてくる。


何世代も磨きぬかれ、受け継がれてきた日本料理・・板前が備える技術の奥の深さ・専門性は、5年や10年で追いつけるものではない・・
一朝一夕には、とても真似のできない料理なのです。


しかし、喜んでばかりはいられない・・我々庶民の日本食の精神文化は、衰退の一途をたどっているのです。


      PHP新書/竹田恒泰著「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」

2014年02月24日

靖国参拝を考える

竹島や尖閣の領有権で揺れる日・中・韓の
関係。
中・韓は狩猟民族的発想で、たとえ日本との

関係が悪化しようと、自国の利益を優先し、

勝ちを得ようとするだろう。


}靖国参拝を批判する中・韓に・・
「日本は死者にまでムチ打つ感情はない。
  よその国の干渉は受けぬ」
ときっぱり言い切れるといいのですが・・


日本政府の対応といえば「波風を立てないよ

うに、だんまり」・・何も主張せず曖昧なまま。

あくまで調和を優先し、相手国への気配りを
怠らない・・極めて日本的・・独りよがりな外交
です。



1152 【吉村外喜雄のなんだかんだ】

「靖国参拝を考える」


日本の首相が靖国神社を参拝するたびに、なぜ大騒ぎするのだろう。

日本は、様々な宗教がごく自然に生活の中に溶け込み、共存している多神教の国です。

靖国神社は、大罪を犯した戦犯だけでなく、明治以降の戦争で、国のために命を捧げた国民が、地位や身分、宗教に関係なく、等しく祀られている神社です。


どんな悪人であれ、死後はみな”仏”になる・・仏になった人を侮辱したり辱めたりしないのが、日本の伝統文化・習俗です。

今回安倍首相は、靖国神社に参拝し、国に命を捧げた先人たちの霊にこうべを垂れ、不戦の誓いをしたという。

国の元首の行為として非難されることは何もない。

一国の首相が戦没者を追悼するために、いつどんな形で参拝するか・・といった問題は、本来、その国の伝統や慣習に基づく国内問題であり、他国からとやかく言われる筋合いではない(読売新聞社説)。


野党・マスコミは、首相は戦争犯罪人の霊が祀られた神社をお詣りした・・と批判するが、政府与党の足を引っ張るための政争の具にするなら、そうした行為こそ国益を損なうことになる。


靖国参拝が、中国や韓国など、近隣諸国との紛争の種になって久しい。 戦後、政府の要人が靖国神社を参拝して、戦没者の御霊をお参りするのは、恒例の習わしだった。


中・韓が問題にするようになったのは、中曽根総理以降である・・
田中・周恩来時代の日中関係は良好だった。

1989年の民主化を求める天安門事件以降、中国共産党は政権基盤を強化するために、愛国教育を重視するようになった。
国民の不満のはけ口を国外、日本に向けさせるようにしたのです。


また、当時の日本の野党・・こともあろうに、政府を痛めつける手段として、中・韓両政府に裏から工作し、たきつけたことがコトの始まりとされる。

以降、日本の歴代の総理は、靖国参拝を踏み絵にされ、日本を非難誹謗する、格好の材料にされてきたのです。


西欧や中国・韓国社会では、大罪を犯した人間への恨みは、死んだ後も変わることがない・・墓を見つけ出したら、暴いてでも恨みを晴らそうとする。
日本の宗教・文化を理解しようとしない中国や韓国・・参拝報道のたびに怒りをあらわにする。

そうした中韓の外交戦略に乗せられて、騒ぐ日本のマスコミ・・
「あれだけ問題にするのだから、相手国の言い分を聞いて譲歩すれば、事が丸く収まるだろう」と考える・・そうだろうか?

「先祖が犯した罪は、子々孫々まで償わなければならない」という考え方の中・韓の国民性・・西欧とイスラムも、そうした過去の怨念を引きずって対立している。


過去の怨念を晴らそうとするエネルギーの強さは、「起きてしまったことを、いつまでもくよくよ悔やんでいても仕方がない」と過去をさらりと水に流し、明日に生きようとする日本人には、考えられないことです。


靖国問題を譲歩して謝ったら、次は尖閣問題、教科書と、どこまでも日本に難題をぶつけ、譲歩を求めてくるだろう・・それが、中韓両国の対日戦略であり、国益になるのです。


大戦後のどさくさに紛れて、他民族国家、内モンゴルやチベットを武力で併合した中国の中華・覇権主義・・今もスキあらばと、台湾など四方をうかがい、周辺国とのトラブルが絶えない。


許されないそうした行為も、国際社会では大国の論理としてまかり通る。

そんな覇権国家のごり押しを追及し、反撃できない日本政府・・
中・韓の言い分に同調して、政府批判を繰り返す野党・マスコミの姿勢・・ それが日本人の弱さ、甘さでしょうか。

2014年02月27日

世界一素晴らしい日本料理-2

フランス料理と中華料理は、大帝国の宮廷料

理として発展してきた歴史がある。


富を背景に、領土内の各地方・民族の料理法
を糾合し、珍味食材を集め、多くの料理人に

腕を競わせ、多彩で豪華な料理文化を生ん

できた。

対する日本料理は、食材・・特に魚の種類の多

さにその特徴がある。食材が多いと、それだけ

料理の種類も多彩になる。


中東や欧米の料理は種類も少なく、海外旅行

で四・五日もすると、出される食事に飽きて、
日本料理が恋しくなってくる。



1153 【食と健康】

「世界一素晴らしい日本料理-2」


日本人は、何事にもこだわりを持って、追及したがる性格のようです。

物事を徹底的に突き詰め、道を極めようとする姿は、料理の世界でも同じで、料理人たちが料理を突き詰めるほど、日本料理は料理ごとに専門店化し、味を競うようになる。


これは、カレーライスやラーメンにも言えます・・札幌ラーメン、喜多方ラーメン、博多とんこつラーメンなど、日本各地には様々な特徴的ラーメン文化が存在する。
北陸では、魚醤をスープに使った富山のブラックラーメンや、野菜たっぷりの石川の八番ラーメンなどが知られる・・


また、京都駅伊勢丹の「京都拉麺小路」のように、全国の有名ラーメン店が集まって味を競う「食のテーマパーク」が全国に見られるのも、日本独自の食文化であり、海外には見られない。


近年、日本の有名ラーメンチェーンが、北京や上海、ニューヨークに
進出するようになった。金沢に出店している、博多一風堂のニューヨーク店は80席もあり、常時満席だという。
西欧人は猫舌で、麺をズルズルすする恥ずかしい食べ方をしない・・
ダシはやや温めに、 麺は食べやすいよう短く切ってある。

麺一品で食事を済ませる習慣のない中国・・食事の最後に、小さな椀に入った麺を食べるが、日本のラーメンとは異なる食べ物です。


外国から日本に入ってきて、独自に進化し、日本料理になったものには「天ぷら」がある・・17世紀にポルトガルからもたらされた、南蛮料理が元祖。

「とんかつ」は明治になって、オーストリア料理のシュニッツェルを模して作られたもので、当時はハイカラな”洋食”だった・・庶民の間に広く普及するようになって、和食になった。


韓国から日本に伝わり、今や日本人の大好物「焼肉」・・しかし、韓国の焼肉とは形式も質も異なる。

韓国では、サムギョプサルやコプチャンなどに専門化されているが、
日本では一店舗で、豊富な種類の肉を”上中下”の質に分け、 しかも塩・タレ・醤油などを選べる多彩なメニューが用意されている・・


韓国の焼肉文化は、千年以上の歴史があって、高度な料理文化を形成しているが、こと焼肉に関しては、日本で食べる方がおいしい。

盛岡冷麺も、韓国の冷麺とは異なるが、食べ比べたら日本の方がおいしい。

スパゲティナポリタンのように、日本人は世界各国の料理を採りいれて、日本独自の、日本人好みの料理に進化させ、世界のどこにも負けない日本料理に昇華させていく能力に優れているようです。

         PHP新書/竹田恒泰著「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」

メルマガ購読受付

このブログの記事をメルマガで定期的にお届け致します。

メルマガ購読のお申し込みはこちら >>

About 2014年02月

2014年02月にブログ「吉村外喜雄のなんだかんだ」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2014年01月です。

次のアーカイブは2014年03月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.36