■「反日」に病む韓国人
ガチガチの反日思想で固まっていた呉善花
さんが日本にやってきて、現実の日本人に
接してみると、まるで拍子抜けというか、
みんな親切で優しかった。
日本と日本人を知れば知るほど、日本人が
「侵略的で野蛮な民族」とは思えなくなった。
本国で言われているような「日本人は二重人
格・・そのうち本性を表すだろう」そんな期待
も長くは続かなかった。
敵対する日本人が消えてしまったことで、
韓国人としての誇りや拠りどころが、消えて
しまいそうになった。
自分の中から「反日」が消えると同時に、
心の中のアイデンティティも崩れていった。
いったい自分は何者だろうと、悩むようにな
った。
韓国の「反日」ナショナリズムは、愛国教育の
場で刷り込まれた”病”であり、その病は消え
ることがないだろう。
読売新聞
1125 【吉村外喜雄のなんだかんだ 】
~歴史から学ぶ~ 「韓国・反日ナショナリズム-2」
呉善花さんは韓国済州島の出身。呉さんが学んだ小学校の教室には、大統領の大きな写真が掲げられ、その両脇に「反共」「反日」と大きく書かれたポスターが貼られていた。
「反共」の「共」は北朝鮮のこと。共産主義がいかに邪悪で危険な思想であるかを徹底的に教えられた。
「反日」については、日本人が韓国人に対してどれだけ悪いことをしたか、侵略的野蛮な民族で、反省も謝罪もする気がない・・と、史実にないことを教えられた。
「日帝は、植民地統治の中枢機関として朝鮮総統府をソウルに設置し、全国いたるところで韓民族に対する徹底的な弾圧と搾取を行い、
支配体制の確立に力を注いだ」といった調子である。
呉さんが学んだ民族主義は、常に「反日」とセットだったのです。
韓民族が日本人に高度な文明を教えたことで、日本は何とか国の形になったではないか・・その恩も忘れ、野蛮な日本人は、平和な暮らしをする韓民族を侵略した・・。
「反日」が、自らのアイデンティティになっている韓国・・
歴代の大統領は、就任後、日本から謝罪をとりつけなければ、大統領としての権威が確立しない・・
見方を変えれば、国家として真の自立が出来ていない証しだろう。
歴代の韓国政権は、当初は対日関係の友好を掲げるが、政権の力が衰え、野党勢力が激しくなると、「反日」カードを用いて、国民の不満を
日本に向けさせ、政権の浮揚を図ろうとしてきた。
大統領が交代するたびに、日本に謝罪と反省を求めようとする・・
そのたびに日本は謝罪した。韓国政府がそれを受け入れても、
大統領が代われば、また新たに謝罪を日本に求めてくる・・
戦後何十年、変わらぬ韓国指導者の立場である。
「恨」の思想を根底に持つ韓国人・・政権が交代すると、日本で行われているような政策の継続性がない。新政権は常に、前政権による業績をすべて否定する・・その良し悪しに関わらず排してしまう伝統がある。
読売新聞