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民主主義の取り違え/話せば解る

橋下市長・・日本の民主主義議論を語る

                                                         2012.3.3

『 なぜ国会で物事が進まず、決まらないのか?

    もっと議論をせよ! 合意点を見い出せ!


統治機能に問題があるというのが、僕の持論・・
そもそも、日本の政治は決定できる仕組みになって
いない・・決定できる仕組みに変えていくべきだ。


それと、日本には、物事を決定していく民主主義が
根付いていない。民主主義の要は”論議”だが・・
僕らは論議の流儀を知らないし、学んでいない。

民主主義の議論とは、物事を決めるための手段で
ある。その流儀は・・
「お互いに自分の具体案を提示し、論議し、合意点
を見出し、決定すること」・・これが全てである 』



1121 【吉村外喜雄のなんだかんだ】

「民主主義の取り違え/話せば解る」


私たち日本人は、「民主主義」を間違って解釈しているという。
前号で、「民主主義の取り違え」と題して、二つの事例を載せました・・
一体、何がどう間違っているというのか?


その一つが、日本人の多くは「話せば解る」と考えていることが、民主主義だと思っていることです。
今一つは「何事も多数決で決めることが民主主義」だと、錯覚していることです。

この二つは、日本人の最も日本人的考え方で、国際社会では通用しないのです。

何でも、話し合いで解決することが民主的だと考え、話し合うことが即ち民主主義だと思っているのです。何でも話せば解ると、錯覚しているのです。
これが、密室政治や料亭政治、談合を生みだす土壌になっている・・
このことに私たちは気づいていないのです。


民主主義の原則は・・「話しても解らない」なのである。

だから、無原則に話し合うのではなく、規則に基づいて話し合う必要があるのです。

話し合っても、究極的なところまで一致させるのは・・大変難しい。

そこで、初めに規則を作って、それから話し合い、最後は規則に則って物事を決めていく・・これが民主主義なのです。


談合や話し合いで決めるのは「合議制」です。その場合は、基本的ルールはない・・要するに、話し合いを仕切る者の力量や、力関係で決まっていく。
仕切る者がいないと、時間つぶしの長談義、小田原評定になってしまいます。
そこで、ルールを決めてから話し合う・・話し合っても平行線のままで、
理解し得ない・・という前提に立っているから・・最後は、ルールに従って物事を決めるのです。これが民主主義の基本原則なのです。

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