■フランス小話「男の言い分」
中年の男がつくづくと嘆いて言った。
「長女が男の子を生んだのさ。
そうしたら、見舞いに来てくれた人たちは、
赤ん坊をろくに見ないで、 ”お母さまは順調で?”
と、母体のことばかり気にかけていた」
「次は長男が嫁を貰った。
そうしたら、誰も彼も”美しい嫁だ”と言って・・
お婿さんはいないも同然だった」
「三つ目は、親父が死んだ。
誰もが親父の死を悲しむより、
どれだけの財産を残していったかって・・
お通夜の席では遺産の勘定がもっぱらの会話」
要するに、男はゼロだよ。
1104 【心と体の健康 】
~女(男)の言い分~ 「慰めの言葉」
女性は、なぐさめてほしかったり、励ましてほしい時は、自分のしたことを認めてくれる”過去形”によって、元気が出てくる・・
「わかるわ・・」「そういう経験、私にもあるわ」「それは大変だったわね」
「あなたの言うとおりよ」「辛かったわね」「よく頑張ったわね」
これが男性であれば・・
「そんなの気にすンなって」「大丈夫だよ」「なんとかなるって」
「たいしたことないって」「君なら・・やれば出来るよ・・頑張れ!」
「済んだことはいい! これから見返してやればいい」
と”未来形”で言ってもらった方が、元気になります。
FB/平口実希さんの投稿より
上司に叱られた女子社員・・湯沸かし場で泣いていると・・
同僚がやってきて、耳元で慰めを言った。
『なによ、あの上司・・そんなにガミガミ叱らなくてもいいのに・・』
そして、過去形の慰め言葉で、叱られた女子社員を擁護しようとする。
女子社員は、涙ぐみながら心の中で(そう、そうなのよ・・もっと言って、
もっと言って)・・翌朝、女子社員はみな上司の敵になっていた。
一方男性は、問題を自分自身のことと考え・・誰にも相談せず、1人で
解決しようとする。
大昔の村は、井戸のある広場を真ん中に、周りをぐる~と住居で取り囲み、堀をめぐらして外敵に備えた・・男は陽が昇ると、それぞれ山へ獲物を求めて、狩りに出かけていく・・一日中、黙々と獲物を追い続ける。
残された妻たち・・幼い子供をおぶって、井戸の周りに集まり、食器を洗い、洗濯をする。女たちはおしゃべりに余念がない・・相手が興味を持つ話題や情報に敏感になり、人間関係にはひときわ気配りをする・・
みんなと仲良くすることが、何にもまして大切なのです。
必然的に女性は右脳が発達し、コミュニケーションが上手になっていく。
一方、狩りに夢中の男たち・・丸一日、一言も口を開かず過ごすことが多くなる・・ものごとを深く追及し、考え行動する習慣が、左脳の発達を促すのです。
こうして、コミュニケーションにおける、男と女の違いが明らかになっていくのです。