1090 【心と体の健康】
「腰痛に効く 腰割り」
つい四・五十年前まで、日本人の生活様式は畳の上の生活でした・・
トイレは和式でした・・廊下の雑巾がけなど、日常生活で、しゃがんだり立ったりは、当たり前に行われていました。
生活様式の洋風化に伴い、椅子生活に慣れ、和式トイレにしゃがみ込めなくなってしまった。そして困ったことに・・洋式の生活で、ほとんどの人が「腰痛の悩み」を抱えるようになったのです。
そこで朗報・・相撲で、四股を踏む際の基本姿勢となる「腰割り」が、
「腰痛」や「坐骨神経痛」に悩む人に効果あることが分かってきたのです。
「腰割り」をすると、股関節の周りにあるお尻や太ももの筋肉が、まんべんなく刺激され、鍛えられる。股関節は、人体で最も大きな関節で、
体重を支え、歩行には重要な役割を果たしている。
股関節の周りの筋肉は、日常あまり使われません。
高齢になると、衰えが進んで固くなり、坐骨や腰痛の原因になるのです。
「腰割り運動」はいたって単純・・まず肩幅より広く、自分の開きやすい足幅を決めて、逆ハの字に立ち、背筋を真っ直ぐ伸ばしたまま、腰を落としていく。
人によって、下ろせる位置が異なってくるが、この時、上体が前のめりにならないよう背筋を立て、ヒザが内側に入らないようにし、開いたヒザとつま先の向きがそろうようにします。
最初の頃は、腰を深く下ろせなくても、無理のない範囲で続ければ、徐々に股関節の周りが鍛えられて、辛くなくなります。
この上げ下ろしを、5回ワンセットで、朝食前・夕食前・寝る前の3回、
毎日続けると、3日ほどで腰痛がなくなり、30分も持たなかったウオーキングが、苦にならなくなります。
しゃがみ込む時、上体がふらつくようなら、テーブルに両手指を軽くつくと、楽にしゃがめます。
腰割を続けると、「冷え症や腰痛の改善」「体脂肪が減る」「動作が敏捷になる」「階段を上がるのが苦痛でなくなる」など、様々な効果が期待できます。
メジャーリーグで活躍するイチロー選手は、試合の直前に、腰割りに
「肩を前に入れてねじる」動作を加える、あのお馴染みの姿をご記憶でしょう。
腰割りは、誰でも手軽にできて、長続きする運動です。
股関節周りの筋肉に心地よい刺激が伝わっていく・・腰痛を解消するために、是非続けていきたいストレッチです。
ゴルフのラウンド中、「坐骨神経痛」の痛みが消えとています。
スタンスをとる時背筋を伸ばし、膝を落とす姿勢が繰り返えされ、玉を置いたり拾ったり、しゃがんだり立ったりする運動で、「腰割り」効果が発揮されるのです。