■日本人の平均寿命
男 女
・1898(明31/第一回・国の調査) 42.8 44.3
・1947(昭22) 50.1 54.0
平均寿命が50歳を超えたのは、戦後になってからです。
・1985(昭60) 74.8 80.5
・2013(平25) 79.6 86.4
20年前と比べると、男性は3.3歳、女性3.8歳平均寿命が
伸び、世界一の長寿国を維持している。
1084 【食と健康】 「平均寿命」
江戸時代、男子は15歳で元服・・40歳を過ぎれば初老・・家長の座を
息子に譲り、隠居を強いられた。
女性は12~3歳で嫁入りするのが普通だった。
「娘十八 番茶も出がらし」と言うように、18歳を過ぎても独身でいると、 「嫁(ゆ)き遅れ」と言われた。
昭和60年代は、女性は25歳を過ぎる頃、世間から「売れ残り」と言われて、肩身の狭い思いをした・・それは世間体が悪いと、両親は結婚をせかせた。
三姉妹の真ん中だった私の妻・・後がつかえるからと、19歳の時私と
見合い・・二十歳の誕生日の翌月式を挙げ、私の両親と同居することになった。
女学校を出てわずか二年で、舅・姑の居る家に嫁に来て、毎朝五時半に起きて台所に立った・・家政婦のような日々だったと、妻は言う。
新婚の甘いムードに浸る間もなかったのです・・当時私は、富山に単身赴任していて、一週間に1~2度しか家に帰らなかった。
妻は、今どきの若い女性のように、独身時代を謳歌する恋愛経験や、会社勤めの経験のないまま嫁に来て、 私の両親と同居・・家事と子育てに専念したのです。
私の父の時代の定年は55歳。60歳のとき、父は親族を集め、盛大に還暦を祝った。
当時、古希(70歳)まで生きれば天寿まっとう・・ 喜寿(77歳)は今なら 90歳だろうか・・男で白寿(99歳)は珍しかった。
平成24年の日本人の平均寿命は、女性86.4歳、男性79.6歳。
長寿になったものです。
還暦から平均寿命まで20年もある・・まだまだ若く、ぶらぶら遊んでいるわけにはいかない。還暦を祝って貰い、老人の仲間入りをするには早すぎるのです。
高齢者人口の増加に伴い、百歳以上は珍しくなくなった。
1958年(S33)、全国に僅か133人しかいなかった百歳以上が、
1981年(S56)には千人、平成10年には1万人を超え、昨年はなんと四万人を超えたのです。
県別、人口比百歳以上全国一位は沖縄県で、37年連続の長寿県です。ちなみに最下位は埼玉県で20年連続。
平均寿命で見ると、日本一の県は男女共”長野県”
石川県は女性11位、男性18位と、まあまあの位置にいる。
注目すべきは沖縄県・・女性の平均寿命は全国3位と、長寿県の面目を保っているが、男性は30位まで後退。
戦後、米軍基地の影響からか、食文化の洋風化が顕著に進み、年々平均寿命が短くなっている・・日本の未来の姿を象徴しているようです。