■心の物差し
私たちは、人を評価し物事を判断するとき、自分の心の内に持って
}いる「ものさし」を基準にして、その心が 「自分より広いか狭いか」
「長いか短いか」 「大きいか小さい か」で良し悪しを測ろうとする。
周囲から「了見が狭い」と言われるのは、自分の物差しが他人より
短く、狭いことにある。 そのような捉え方で人と接すると、人間関係
がギクシャ クします。 更に、自分のものさしを振り回しているだけで
は、それ以上のものが見えず、成長もありません。
仕事も人生も、他人には測り知れない無限の可能性があります。
可能性を伸ばしていくには、柔軟で広い心で接するることができる
人間になることでしょうね。
1082 【心と体の健康】
~幸せな人生~ 「利他の心」
以下、昨年の「理念と経営八月号・無敵の仕事術」・・会宝産業株式会社・近藤典彦社長の「利他の心をもって、人さまが喜ぶ仕事をすれば、先見力は生まれる」からの抜粋です。
■住み込みの厳しい修業時代の経験が、後に生きてきた
高校を出て初めての住み込みの東京暮らし。
世間知らずで、金沢弁しか話せない戸惑いの毎日。
給料をいただくからには、どうすれば社長に喜んでもらえるかを、真剣に考えた。
そして「人さまが困っていること、嫌なことは何か」を考えるようになった。朝起きて社長の靴を磨き、社長の愛車のベンツを洗車・・それから事務所や展示場、便所の掃除。
一生懸命やったが、三年間ただの一度も褒められることなく、理不尽に思われることも数え切れずあった。
五十歳になった頃から、このときの経験が生かされていることを実感するようになった・・どんな状況に置かれても、心から感謝できるようになった。
■成功とは何なのでしょうか?
人は皆、その人にとって最高の人生を演出しようと努力し、生きている。
過去はすべて”善”ととらまえ、自分の使命として「未来に向かって何をすれば心が喜ぶのか」を、楽しみながらやってみることが大切なのです。
もちろん失敗も、成功もあります。
「成功とは何なのでしょうか?」・・それは「自分の心が満足すること」ではないでしょうか。物やお金を手にすることだけではないと思うのです。
■「たらい」の話
母親が私に教えたことに、「たらい」の話があります。
電気洗濯機が普及する以前は、どの家庭も「たらい」で洗濯していた。
ごしごし手洗いしていると、たらいに泡がいっぱい立ちます・・
「その泡を、自分の方に集めるにはどうしたらいい?」と母は私に訊ねました。
私は「手前にかき集めればいいじゃない・・」と答えた。
しかしそれでは、泡がみな、脇からあちらの方へ行ってしまいます。
母は「泡をあちらへ押しやりなさい・・すると、脇から泡がこちらに集まってくるでしょう!」
この話から、
「何かを得ようと思うなら、まずは人に与えることから始める」
キリスト教の聖書の「与えよ、さらば与えられん」である。
子ども心に納得したのを覚えている。