■「世界ゴルフ殿堂」
ゴルフ殿堂はアメリカ・フロリダ州にあり、ゴルフにおいて顕著な
活躍をした選手や、ゴルフの発展に大きく寄与した人物に対して、
その功績を称えるために創設された。
往年の名選手では、ジャック・ニクラウス、アーノルド・パーマー、
ボブ・ホープ、ビング・クロスビー、トム・ワトソン、グレグ・ノーマン、
トム・カイト、ラリー・ネルソンなど、懐かしい顔ぶれが目白押し。
日本人で殿堂入りしたのは、樋口久子、青木功、岡本綾子、
尾崎将司の4名です。
1081 【吉村外喜雄のなんだかんだ 】
「岡本綾子の若手指導」
以下は、日経新聞「私の履歴書・岡本綾子」からの抜粋です。
1970年にデビュー・・81年から、日本の女子プロで初めてアメリカツアーに参戦。
12年間プレーして17勝、日本で44勝、欧州で1勝するなど、日米のツアーを股にかけて活躍。史上初、日米両ツアーの賞金王になり、「世界のゴルフ殿堂」入りした日本を代表する名選手です。
2007年の秋、契約先のミズノに頼まれ、プロテストでトップ合格した服部真夕選手のマネージメントを引き受けるようになったのは、何かの巡り合わせだろうか。
現役中は後輩に求められればグリップ、アドレスなどアドバイスをしたことがある。本格的に指導したのは服部選手が初めて・・彼女がきっかけで、翌年に青山加織、09年に森田理香子、一昨年からは若林舞衣子を教えるようになった。
2013年度は・・昨日のサントリーレディスで、今期三度目の優勝、賞金獲得ランキング断トツ1位の森田理香子、若林舞衣子13位、服部真夕は16位・・2012年度通算では森田7位、服部10位、若林20位と、
いずれも大活躍。
みんな個性があり、スイングはそれぞれ特有のリズム・テンポを持っている。
その個性を絶対崩さず、飛距離も落とさないように教えることが大事だ。
みんなボールを打つ基本はできている・・スイングを変えさせるのは勇気がいるし、大変・・時間もかかるだろう。
それを身をもって分かっているから、「気長にやろうね・・」と言っている。
岡本のゴルフの教え方は「褒めながら教える」・・叱ると体が委縮するからダメだ。教えることで、自らも教えられる・・指導する立場になって気づくことは少なくない。
練習を見ていて、スイングリズムが悪いなと思ったら、しばらく打たせてから、「左脇が緩んでいる、等速でリズミカルに・・」など、ワンポイント指導する。
とりあえず本人に工夫させ、ダメならアドバイスする。
今の子はすぐ「悩んでいるんですけど・・」と泣きついてくるが、「悩むのではなく考えなさい・・考えることを優先しないと、成長しない」と説教する。
悩んでいても自分をコントロールできません。
自分に合ったスイングの連続写真を繰り返し見て、頭の中にインプットするなど、とにかく自分で考え、気づいたことはマメに書き置きして創意工夫することだ。
教え子たちを見ていると、自ら考え工夫する作業が足りないように思うのです・・