■入社年度による新入社員タイプ
H24 「奇跡の一本松型」
最も厳しい就職難を 越えてきた若者たちの頑 張りに 期待
H23 はやぶさ型」
入社当初は、たよりなくはらはらさせるが、根気よく育てて
将来に期待
H22 「ETC型」
厳しい就職戦線をくぐり抜け、携帯やITの活用に長けており、
何事にも卒のないスマートさがある。但、打ち解け、心を開く
までに時間がかかる
H21 「エコバック型」
折り目正しく小さくたためるが、使う時にはちゃんと広げて
(育成)やらなければならない
H20 「カーリング型」
育成の方向を定め、そっと背中を押し、働きやすい環境を
作ってやる。しかし、少しでもブラシでこするのをやめると、
動きを止めてしまう。
1069 【吉村外喜雄のなんだかんだ 】
「今年の新入社員は何タイプ?」
以下、アクタス四月号からの抜粋です。
今年H25年の新入社員を一言で表すと、「ロボット掃除機」になるでしょう。一見、効率よく働いているようだが、ちょっとした段差を乗り越えられずに、ひっくり返ってもがいていたり、行方が分からなくなったり・・
探すと、 ソファーの陰やベッドの下で立ち往生している。
精神的にひ弱く、周囲が丁寧に導いてやらないと、障害(プレッシャー)
を乗り越えられず、中にはあっさり辞めていく若者も少なくない・・
何かと取扱いに注意がいるのです。
北陸銀行は、新入行員を対象に「座禅研修」を実施している。
禅宗の僧坊に連泊して、朝四時に起床・・座禅、読経、写経、境内の
掃除と、修業僧と同じ日課をこなしていく。
耐え忍ぶことを経験し、社会人としての自覚を持たせることを目的に、
毎年新入行員研修を、禅寺で行っている。
また、陸上自衛隊金沢駐屯地に体験入隊させる企業や、30キロ歩行を課す企業など、新人の育成に知恵を絞っている。
平成生まれの「ゆとり教育」で育った彼らを、いかに”骨太”に育てるか・・新入社員教育に人事担当者は四苦八苦しているのです。
そもそも「ゆとり教育」は、詰め込み教育の反省から、授業時間を削減し、土曜日を休日にするなど、ゆとりのある生活の中で、他者と競い合うよりも、「一人ひとりの個性を伸ばす」ことに重点に、始められたものです。
「無理に頑張らなくてもいい・・あなたらしくいるのが一番」
このような 教育のあり方が、競争意識に欠け、会社より個人を優先する自己中心的若者を創り上げていく・・と、人事担当者は嘆くのです。