■「しつけ三原則」
1. 朝、必ず親に「おはようございます」が言える子
にする
2. 親に呼ばれたら、
必ず「ハイ!」とハッキリ返事のできる子にする
3. 履物を脱いだら、必ずそろえ、
席を立ったら、必ず椅子を片付ける子にする
更に付け加えて・・このしつけは、まず母親自身が夫に対して、
子どもたちの前で、当り前にやって見せることです。
そんな母親の後姿を見て、子どもたちは育つのです。
今の子供たちは、こんな当たり前のことが出来ていない。
三歳の頃までにしつけられれば、一生「礼儀正しい』人間になれます。
森信三・修身教授録より
1068 【心と体の健康】
「新入社員研修での食事風景」
倫理法人会「倫理306号」を転載します。
ある「新入社員セミナー」での一場面です・・約50名の受講生が食事をしています。
ご飯と味噌汁をテーブルごとに用意するのですが、皆、自分の分だけを盛り、その後ろに列ができます。まず気づくのが、他人には無関心で、人のために何かをしようという気配りが見られないことです。
「いただきま~す」・・いよいよ食事が始まりました。
ところが半数の受講生は、お茶碗をテーブルに置いたまま、右手だけで食事をしている。 中には足を組み、左手をポケットに突っ込んだまま、肘をテーブルについて食べる若者もいる。
「このような光景は、年々多くなる」と語る、セミナーを担当する講師。
初めのうちは、「姿勢を正すように・・」「ヒジをついて食べない」などと、
そのつど注意をしたそうですが、ただ面倒くさそうな顔をされるだけで、
どうしたら気づいてもらえるか、考え続けたといいます。
とりあえず、こうした姿勢で食事をする受講生たちと一緒に、食事をとりながら、彼らの話を聴くことにしました。
すると、性差・地域差・年齢差を問わず、ある共通点が見えてきました。それは、食事のマナーや姿勢が良くない人は、小さな頃から家族揃って食事をした経験が乏しい人に多い・・ということです。
例えば、家族の生活時間帯がまちまちで、同じ家に住んでいながら、
食事はめいめい好きな時間に、バラバラに取っているケース・・
両親が共働きで、コンビニで買ってきたカップ麺やお弁当を、夕食に
一人で食べているケースなど、形態は様々ですが、家庭内でお箸の持ち方や、食事どきのマナーや姿勢について、教わった記憶が一様にないのです。
食事中に、いくら姿勢を注意したところで、本質的な部分を理解しない
限り、若者たちが将来子の親になった時、何も子供に教えることが出来ないでしょう。
「本当に難しい時代になった」と語る講師は、寂しそうだった。