■春山茂雄の健康法
東京大学・春山茂雄医学博士は京都出身。
実家は東洋医学の医家。410万部という驚異的売上を
記録した「脳内革命」の著者です。
彼は、4才から18才の間、禅寺に入り、座禅・瞑想、睡眠
時間3時間の苦行をさせられたと、自らの幼少期を振返る。
3~5日間の水断食を何十回、1か月重湯だけの修業も
体験した。
小学生の頃、ほとんど学校に行かず、字もまともに書けなか
ったが、禅修業で身に付けた「睡眠脳波」で勉強すると、
ノートを取らなくても記憶でき、よく理解できたという。
高校の全国模擬試験では、西日本で2・3番の成績になり、
東大医学部に入学・・医師を目指した。
その後「春山式不老長寿法」を公にし、「薬に頼らずに治療
する医師」として評判になった。
平成6年、氏が経営する田園都市厚生病院ほか6法人が、
負債約100億円で破産。その後、春山茂雄クリニックを
開設し、現在に至る。
筋肉強化による若返り法を実践し、健康スポーツ医を自称
している。
※71才の時の体内年齢は28才・・この驚異的若さは、
博士の健康法の有効性を実証している。
1066 【食と健康】 「春山式健康法」
[果物・野菜の摂りかた]
春山式では「果物」を、おやつのデザートとしてではなく、食事の前に食べるよう勧めている。 血糖値があまり上がらず、お腹が早く満足するので、その後の過食を避けることができるのです。
果物を食べた三十分後に食事をするのが理想です。
サラダも食後ではなく、食前に前菜として食べます。
一日に、果物200グラム、野菜150グラム、計350グラム食べるようにします。よく噛んで食べ、途中で呑みこまないようにします。
そして、時々断食をします。
人体に有効な物質に「ポリフェノール」がある。
りんご、柿、ブドウ、イチゴなどの果物に豊富なポリフェノールは、
老化を促進させる「活性酸素」の働きを抑える”抗酸化作用”がある。
また、筋肉をつくるのに有効な成分としても、知られています。
りんごの皮、赤ブドウの皮、玉ねぎの茶皮、ピーナツの薄皮には、
ポリフェノールの一種である「レスベラトロール」が多く含まれる・・
摂取を続けると「長寿遺伝子」が活性化することが立証されている。
不老長寿のために何か一品選ぶとすれば、「りんご」です。
今はリンゴが一番美味しい季節・・私は、朝食の前に朝刊を読みながら、りんご2分の1皮つきのまま、よく噛んで味わって食べている。
りんごの皮に多く含まれるポリフェノールは、紫外線による”しわ”を
抑える働きもします。
[海 藻]
海藻は、日本人の食卓には欠かせない食品です。
生わかめや乾燥わかめを味噌汁の具に、毎日食べるようにします。
海藻には、カルシウムやマグネシウムに加え、体液や血液を一定に
保つカリウム、それに鉄などが豊富に含まれています。
抗ガンの働きをする成分も含まれ、甲状腺を刺激するヨウ素類も豊富です。また、海藻の水溶性食物繊維は、血糖値の急上昇を防ぎ、血圧を下げ、血中のコレステロール値を下げる働きがあります。
海藻は「海の野菜」と言われ、牛乳に比べ、カルシウムの利用効率が
1000倍も高いので、積極的に摂るようにします。