■日本語が源の英語
日本語を語源にする英単語は、200を超えます。
日本古来の文化風習にからむ、日本にしかない言語がほとんどです。
以下はその一例です・・
Kamikaze(神風)、Banzai(万歳)、Katana(刀)
Ninja(忍者)、Zen(禅)、Zazen(座禅)、Bushido(武士道)
Seppuku(切腹)
Sumo(相撲)、Karate(空手)、Judo(柔道)、Kendo(剣道)
Sushi(寿司)、Sashimi(刺し身)、Fugu(河豚)、Sake(酒)
Sukiyaki(スキヤキ)、Ramen(ラーメン)
Ukiyoe(浮世絵)、Kabuki(歌舞伎)、Bonsai(盆栽)
Kimono(着物)、Haiku(俳句)、Tenno(天皇)
Sakura、Manga(漫画)、Origami(折り紙)、Bento(弁当)
Sararyman(サラリーマン)、Otaku(おたく)、Hentai(変態)
Shiatsu(指圧)、Karoshi(過労死)、Pachinko(パチンコ)
Karaoke(カラオケ)
竹田恒泰「竹田研究会」
1057 【吉村外喜雄のなんだかんだ 】
「英語の起源」
東北大震災で発生した津波は、想定を遥かに超える巨大なものだった。 津波を和英辞典で引くと、そのまま「Tsunami」・・英語になっていた。
英語には、「高潮」と「津波」を区別する言語がないため、外来英語の
地位をすんなり確保できたのです。
日本語にも外来語が多いが、英語ほど他国の言葉を数多く取り入れてきた言語は、他に例を見ない。
英語のルーツは五世紀頃、現在の英国ブリテン島に移住してきた、
ゲルマン民族が話す”地域言語”でした。
ブリテン島は、その後たびたび外国に征服され、長い間、被支配民族の言語の地位にあまんじてきた。
英語は、キリスト教からラテン語を・・八世紀からのバイキングの支配下では、北欧語を語源にした英語と、独自の発達を遂げ、英語の基礎が固められていった。
11世紀以降約3百年間は、フランス・ノルマンディー公の統治するところとなり、公用語はフランス語になった・・その間、フランス語を語源にした英語が数多く生れたのです。
14世紀、英国がフランスと百年戦争を戦った以降は、フランス語は
”敵性語”になって、ようやく英語が国語としての地位を確保したのです。
この時代は、日本の室町時代中期にあたり、英国民が英語を自国語として話すようになってから、まだ600年余りの歴史しかないのです。
引き替え、「和語」が形成されたのは弥生時代・・朝鮮の言語の影響を受けながら、古代日本語が形成されたていった。
飛鳥時代になると、中国から漢字がもたらされた・・幕末までの約千二百年間、公文書はすべて漢文で書かれたが、七世紀の日本最古の歴史書「古事記」は、日本語で書かれていた。
江戸末期から明治維新と、文明開化が進むに連れ、欧米の言語が日本語になり、現在、世界で最も豊かな言語と言われるようになった。
さて、話を英語に戻して・・15世紀以降英語は、十字軍の遠征のとき
アラビア語を取り入れ・・17世紀の東インド会社・東洋進出で、アジアの諸国の言語を・・そ して明治になって、日本語を語源とした英語が生まれた。
こうした歴史を経て、英語は50万語以上を有する、世界で最も豊かな言語になったのです。
現在、世界の4分の1が英語を話し、ほとんどの国で英語が通じ、国際語として不動の地位を手にしている。
竹田恒泰「竹田研究会」