■恥の文化[信 頼]
・富山県・黒部の県道を車で走っていて、たまたま評判の 「名水」
が出る所にさしかかった・・「ああ・・ここか」と車を止めた。
取水口の脇に、新品のポリ容器が並べられていて、600円と
書いた札が下がっていた。
汲んでいる人がいて、汲み終わると立ち去った・・他に誰もいない。
「お金をお入れください」と書いた箱に600円を入れ、ポリ容器に
名水を汲み、持ち帰った。
・田舎道をドライブしていると、路肩で野菜を売っているのに
出くわすことがある・・「無人販売所」である。
このようなことが出来るのは、おそらく日本だけだろう!
・街路の至る所に飲料水の自販機があるのも、日本だけ。
米国では、室内にしか置いてない。
ATMもしかり・・世界の国ほとんどの国は、安全管理に問題があり、
屋外での設置は難しいのです。
1056 【心と体の健康】
日本人のアイデンティティ 「恥の文化(3)」
贈収賄や投資詐欺、オレオレ詐欺など、金銭に絡む犯罪が頻繁に起きる日本・・公共での日本人のモラルが素晴らしいと、外国から褒められても、 ”金銭欲”が、他国より希薄ということにはならないようです。
しかし、日本人には「恥の文化」があり、人前で「金銭欲」を露わにすることを恥じらう傾向があります。
上海の新聞で、「拾ったものを届け出るのは、日本人の美徳」と、日本人の「恥の文化」を、特集したことがあります。
中国人が日本に観光した時の体験を、読者から募り、掲載したのです・・以下はその事例です。
[事例 1]
ショッピングモールでバックを置き忘れた。二時間後に探しに戻ったら、驚くことに、バックはそのまま・・カウンタの隅に置かれていた。
誰も触っていないし、貴重品もそのままだった・・もう無いと諦めていたのに。
[事例 2]
タクシーに、財布や携帯が入ったバックを置き忘れた。
翌日交番に届け出て、タクシー会社にも問い合わせたが、見つからなかった。警察には、届けられた時の為にと紛失届を出し、連絡先を書き残しておいた。
自分のミスだと諦めて、新しくカメラとIPODを買い求めた・・翌日、警察から遺失物が届いたとの連絡・・何一つ失うことなく戻ってきた。
[事例 3]
母と一緒に日本へ旅行した時、ゲームボーイ(ゲーム機)を飛行機の機内に置き忘れた。ホテルに着いて、初めてそのことに気づき、母が航空会社に電話した。
半ば諦めていたら、翌日、ゲームボーイが私たちの部屋に届けられていた。しかも、新品の電池と、配達が遅れたことを詫びる手紙が付いて・・
中国では考えられないことです。