■世界の建国記念日
・大韓民国 紀元前2333年 檀君が古朝鮮王国を建国した日
・中華民国 1911年 辛亥革命発生日
・北 朝 鮮 1948年 朝鮮民主主義人民共和国が宣布された日
・中華人民共和国 1949年 毛沢東が天安門で建国宣言した日
・タ イ 1932年 王政から立憲政治に移行した日
・シンガポール 1965年 マレーシアから分離独立した日
・フランス 1789年 フランス革命が始まった日
・イタリア 1946年 国民投票で王制から共和制に移行した日
・オーストリア 1955年 永世中立国を宣言した日
・ド イ ツ 1990年 東・西ドイツが統一した日
世界の多くの国は、19世紀から20世紀にかけて、それまでの支配者
から独立した日を建国の日にしている。 対して日本と韓国は、はるか昔
神話の時代を建国日にしている。
1043 【吉村外喜雄のなんだかんだ 】
~歴史から学ぶ~ 「建国記念の日」
2月11日は「建国記念の日」・・「建国をしのび国を愛する心を養う」ことを目的に作られた国民の祝日です。
「建国記念日」ではなく、あえて「建国記念の日」と、間に”の”を入れたのは、日本がいつ建国したのか?を追及せず、ただ単に建国を祝うための祝日です。
「建国記念日」は、明治5年、日本書紀による神武天皇即位の日、紀元前 660年1月1日を「日本の歴史が始まる紀元」と定め、「紀元節」としたのが始まりです。旧暦を新暦に改めると、2月11日になります。
その後天皇は、日本建国の神の子孫である”現人神”として奉られるようになり、建国の日の2月11日は天皇神格化を象徴する日として、軍部に利用されてきた。
昭和23年、天皇の再神格化を恐れ、政経分離を意図するGHQによって、紀元節は廃止された。その後、紀元節復活の声が高まり、国民へのアンケートでも、80パーセントが支持した・・が、GHQは許さなかった。
昭和32年以降、野党の反対に合いながら、9回の国会議案提出・廃案を繰り返し、昭和41年国民の祝日になった。
野党が反対したのは、日本人の愛国心をあおり、天皇家を中心とした
大日本帝国の復活を警戒したのと、歴史上、神武天皇が実在の人物かどうかは定かでなく、”神話”としての位置づけで建国の日にするのは、科学的根拠が希薄・・「更に慎重に検討すべき」というのが理由でした。
また、昭和23年2月11日は、極東国際軍事裁判で、東条英機をはじめとするA級戦犯に死刑が求刑された日です・・意図的この日を設定したのではとの推測から、反対された。
世界の多くの国は、国民の犠牲のうえにようやく独立を勝ち取った、
意味深い日として、国を挙げてお祝いをする。
今の日本で、建国の日を祝う人は少ない・・歴史の違いから、国を思う
心に大きな隔たりが生ずるのは仕方がないが、戦後GHQが意図したような、 愛国心の薄い日本人のままでいいのだろうか?
建国の日を忘れても平気でいられる日本人は、つくづく平和な民族だと思う。