■テロ事件・国別発生件数 1位~15位
海外へ観光するときの参考になります。
<1位~3位>
・アフガニスタン 2872件 ・イラク 2265件 ・パキスタン 1436件
<4位~8位>
・インド 673件 ・ソマリア 614件 ・コロンビア 424件
・タイ 305件(意外、インドネシアではなかった) ・ロシア 238件
<9位~15位>
・イスラエル、ナイジェリア、ギリシャ 189件 ・フイリピン158件
・イエメン 99件 ・トルコ 91件 ・コンゴ 52件
私は、マレーシア・ボルネオ島、ヨーロッパ人保養地マブールの
コテージに、スキューバーダイビングで4日間宿泊したことがあります。
その1年後、フイリピン・イスラム過激派ゲリラが、マブールを急襲!
西欧人を約30人拉致して、身代金を要求・・世界を震撼させた。
半年後・・ゲリラ組織に囚われたままの、げっそり痩せた人質の映像が
マスコミに送られてきて、日本でもTVで放映された。
1042 【吉村外喜雄のなんだかんだ 】
「広がるテロの脅威」
今回のアルジェリア人質事件で、国際テロの脅威が改めて浮き彫りになった。
価値観が異なるイスラム過激派や、台頭する中国などとのあつれきが増す中、国際秩序を支える軸が大きく揺らいでいる。
背景にあるのは、秩序をつかさどる調停役がいなくなったことです。
冷戦時代は、米国とソ連の力関係で物事が決まった。
冷戦後は、米国がレフェリーを務めた。米国は、イラクやアフガニスタンの覇権を守るために、巨額を費やした。
現在、米国の最優先課題は、経済・社会など国内基盤の立て直しにあり、世界のレフェリーを担う用意も、意志も、能力もなくなっている。
今やEUに力はなく、中国など新興国も責任を負うのを拒む・・
世界の秩序安定のために、コストのかさむ役割を演じる旧来のシステムは、もう存在しないのです・・米国の代わりを務める国はいないのです。
そうした中、民主化運動「アラブの春」によって、イスラム原理主義の台頭を抑えてきた旧独裁政権が崩壊・・皮肉にも「テロリストの春の時代」を招くことになり、アルジェリア人質事件が起きたのです。
内戦で弱まった、広大なサハラ砂漠空白地帯マリに、「アラブの春」で消滅した政権・・エジプト、リビア、チュニジアから、テロリストが流れ着き、安住の地を得た。
マリのテロリストは、アルカイダ直系と、盗賊や麻薬マフィアの遊牧民の部族が交る・・マリは、アフガニスタンに近い性格を帯びた危険地帯になろうとしている。
「アラブの春」に始まったアフリカの情勢は、フランス革命前夜の1772年当時と似た、「10年単位の戦いの始まりの時にある」と、英国のキャメロン首相が宣言している。
日経新聞「極なき世界・広がるテロの世界」