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TPP参加の是非

世界のジョーク「青いキリン」


中東のある酔狂な大富豪が言った。

「もしも、青いきりんを私に見せてくれたら、莫大な賞金を

差し上げよう」
それを聞いた世界の人たちは、こんな行動をとった。


イギリス人は、そんな動物が本当にいるのか、徹底的に議論した。

ドイツ人は、図書館へ行って文献を調べることから始めた。

アメリカ人は、世界中に軍を出動させ、探し回った。

日本人は、寝食を忘れて品質改良に励み、ついに青いキリンの

開発に成功した。

中国人は、青いペンキを買いにいった。



1038 【吉村外喜雄のなんだかんだ 】

「TPP参加の是非」

巨大貿易圏構想に出遅れている日本・・TPP参加の是非が問われているが、日本の国益と将来にどう影響するのだろう?

戦後日本は、自由貿易を掲げ、世界を相手に貿易立国として経済成長を遂げ、繁栄してきた。

一方で、諸外国からの農産物には高い関税を課し、国内の農業を守ってきた。

しかし、農業の国益を守ろうとするのみでは、今後の日本の繁栄は望めないだろう。

以下、12年11月29日読売新聞からの抜粋記事です。


アジア・太平洋地域で、巨大な自由貿易圏を作る動きが進んでいる。

米国や豪州など11か国が交渉している「環太平洋経済連携協定・TPP」だ。

日本はこれまで自由貿易の枠組みとして、「自由貿易協定・FTA」や、「経済連携協定・EPA」を活用してきた。


FTAなどは、基本的に2か国(地域)で結ぶ協定で、参加国の事情に配慮して、自由貿易の”例外”を設けることができた。

これに対しTPPは、多国間の枠組みだ・・”例外なき”関税撤廃、知的財産の保護、投資、労働など、21分野のルールを作り、守っていく。


TPPの交渉は、06年にシンガポールなど4か国で始まり、その後米国など7カ国が加わった。

日本は、自由貿易の枠組み作りで、韓国などライバルに水をあけられている。

日本がTPPに加われば、参加国の国内総生産(GDP)の合計が、世界の4割を占める巨大な自由貿易圏が誕生し、大企業のみならず、中小企業の輸出増などの効果が期待され、日本経済が良い方向に向かうだろう。

経済界は参加を強く求めており、10年10月、当時の菅首相は所信表明演説で「TPPの参加検討」に言及・・11年11月には、野田首相が交渉参加に向けた協議入りを表明した。


TPPは、事実上米国主導で進められ、日本の参加は強固な日米同盟の構築にもつながる。

ただ、関税が撤廃されれば、外国の安い農産物が大量に流入して、国内の農業が打撃を受けるとして、自民・民主の半数以上が反対を表明し、交渉参加までには至っていない。

                                                                              読売新聞

TPPに反対するということは、自由貿易圏づくりを目指す国際社会に背を向けることになる。

国の将来を考えるより、自分の将来の方が大事・・と、反対する人たちの思いは理解できないでもない・・が、反対住民の票が気になり、態度を保留する国会議員・・本気でそれでいいと思っているのだろうか?

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