■笑は免疫機能を高める
東京の某医院が、入院患者を「落語会」に連れて行き、
お腹いっぱい笑わせることを一定期間続けたところ、
多くの患者の免疫力が高まり、症状に改善がみられたという。
つまりは、”うつ”になると免疫機能が落ちる。
気分を明るく 楽しんでいると、免疫機能が高まります。
お笑い番組を見ていると楽しくなり、心がプラス思考になり、
ものごとをいいように考えるようになります。
反対に悲しいドラマは、心を悲観的にさせます。
笑いは、人々の心をなごませ、リラックスさせ、幸福にさせます。
胸の中に溜まっていたストレスが発散し、集中力がアップします。
集中力は脳を活性化させ、記憶力の衰えやボケ防止に良い影響を
もたらします。
1037 【心と体の健康】 ~幸せな人生~
「物ごとをきめつけたがる人」
九連休の正月が空けて、仕事に取り掛かろうとしたら、三連休・・
いまだ正月ボケが取れずに困っている・・なんていう人、いるかもしれませんが・・今、日本では、百人に三人が”うつ病”で苦しんでいるという。
精神科医が治療を重ねる中から、「心にいい考え」をしている人は、
”うつ”になりにくいことがわかってきた。
「いい考え方」とは、何事にも「プラス思考で楽観的考えをする人」のように思いがちですが、近年の研究で、物事を”決めつけてしまう”のが
一番よくないことが、分かってきたのです。
例えば、AかBかはっきりしない状況にある時、誰もが不安になります。
ある人は、その不安を取り除こうと、AかBのいずれか一方に”決めつける”ことで、問題を解決しようとします。
一方で、すぐに決めつけたりせず、AでもないBでもない、その中間にある様々な可能性を考えようとする人もいます。
物事を決めつけたがる人は、ものごとの良し悪しをはっきりさせたがり、白黒をつけたがります。
人を、敵か味方かに分けたがる人は、味方だと思っていた人が、自分を批判していると知った途端、「あいつは裏切り者だ、敵になった」と、極端に変わってしまうのです。
衆議院選挙の直前、自分が所属する政党では選挙に勝てないと、離党して別の政党に走る政治家が多数見られた・・あなたはそれをどのように思ったでしょうか?
これも世渡りと、右でもない、左でもない、ファジーに物事を見ることが出来る人は、「あの人は、個人的には好きだし信用できる・・が、少し怪しいところもある」というふうに見ます。
だから、きめつけたりせずに、「こんな選択視、可能性もある」と、柔軟に考えることが「心にいい考え」であり、「こんなこともあれば、あんなこともあるさ」と思える、柔軟性が生まれてくるのです。
理念と経営・巻頭対談/精神科医・和田秀樹
原子力発電の存廃問題に見られるように、今の世の中は「誰に責任があるのか、ないのか」 「存続か、即廃止か」を二者択一でもって、物事を追及し、解決しようとする。ファジーな”あいまいさ”を許そうとしないのです。
「禍福はあざなえる縄のごとし」という言葉があります。
より合わせた縄のように、時には幸福な模様に見えるものが、見る角度を変えると、幸福が隠れて災いが見えてくる。
不幸の中に幸福が現れてきて、幸福の中に不幸の影が差す・・
人生というものは、そうしたものではないでしょうか。