■消化吸収は胃で?
食べ物は、まずしっかり噛むことから・・ 口の中で、炭水化物が唾液に
よって麦芽糖に分解されます。 口の中で消化されるのは「炭水化物」
だけです。
私たちは、食べた物は胃で消化吸収されると思ってい.る。
消化の大半は十二指腸で行われ、胃で消化されるのは「蛋白質」だけ
・・ポリペプチドという成分になります。
十二指腸では、膵臓から出る酵素によって、麦芽糖がブドウ糖に、
ポリペプチドはアミノ酸に、脂肪は脂肪酸とグリセロールに
分解されます。
ここまでの過程が消化で、この先、小腸に入って吸収が行われます・・
小腸がなければ、養分になった食べ物を吸収することができないのです。
1025 [食と健康] 「1か月ダイエットの薦め」
一年前の私は、標準体重より14.5キロオーバー(灯油満タンの石油ストーブの重さ)の、82.5キロのメタボでした。
腹囲は、男性の標準を8センチ上回る93センチ・・背中にぜい肉が付き、お腹がせり出し、皮下脂肪と内臓脂肪たっぷりの、ずんぐりむっくりの体形でした・・こんなメタボでは、長生きできそうにありません。
摂取量が消費量を上回れば、当然太ります・・例えば、1日の摂取量が 100キロカロリーオーバーすると、1年間で体重が4キロ、5年間続けると、約20キロ太る計算になります。
過去に何度かダイエットに成功し、減量目標をクリアーしてきた私。
しかし、食習慣を改めようとしなかったため、2年もすると元の体重に戻っていた。
○和食中心のメニューで、摂取量を30%減らす・・空腹に慣れる
○一口30回噛んで、ゆっくり食べる。夜8時以降一切食べない
○早寝早起きの規則正しい生活習慣。毎日入浴する
○卓球などで楽しく汗を流し、有酸素運動を伴うスポーツをする
○日替わりでビフィズス菌と、ガセリ菌SP株入りヨーグルトを食べる
小腸で吸収された「ブドウ糖」は、肝臓⇒血液⇒心臓⇒全身を経て、筋肉に入り、グリコーゲンとして筋肉に蓄えられます・・運動量が足りないと、脂肪になって蓄蔵されます。
「アミノ酸」も肝臓から筋肉に入ります・・運動しないと筋肉をつくる必要がないため、尿として排出されてしまいます。
脂肪も、同じように肝臓⇒筋肉の経路をたどるが、使われないと、肝臓内で「脂肪肝」に、内臓で「内臓脂肪」になります。
小腸は、食べ物が最後に吸収される場所です。大切なのは、小腸から便となって排出されるまでの通過時間・・小腸の通過速度です。
インド人、アフリカ人は平均半日・・長くても1日・・日本人は、1日~1日半・・イギリス人は約4日と言われています。
この通過速度に影響するのが「悪玉菌」・・悪玉菌が多いと、食べ物の通過速度が遅くなります。小腸に住んでいるガゼリ菌と、大腸に住んでいるビフィズスを摂取し補うことで、小腸と大腸の善玉菌が増え、食物の通過速度が上がります。
ガゼリー菌は、便秘を改善し、内臓脂肪を低減させるダイエット効果の高い乳酸菌として、2001年研究結果が発表されている。
小腸の流れがスムーズになれば、”食べカス”の停滞時間が短くなり、過剰な脂肪が吸収されずに通過していきます・・ダイエットの促進になるのです。
よこはま土田メデカルクリニック院長・土田隆