■西洋医学の限界
体のぐあいが悪くなると病院へ行き、医師の診察を受けます。
医師は、現在起きている現象だけを診て、病気の原因を探り、
治療投薬を行います。
事実しか診ませんから、「どうして具合が悪くなったか」については
関心を示しません。
西洋医学では、臓器や血液などを診て、変化した部分を治療すれば、
病気は治ると考えています。
ガンや、高血圧、生活習慣病の多くは、大もとの原因を探ることなく
治療が行われるため、完治することはなく、病院通いを続ける患者が
後を絶たないのです。
病気を完全に治そうと思うなら、病気の原因となるプロセスを見つけ出し、
改善し、病気を根本から治そうとする意識改革が大切になってくるのです。
土橋重隆著「病気になる人、ならない人」
1013 【食と健康】
「血液はサラサラですか?」
昨年の秋、七十歳古希の節目に、沖縄・那覇市に出かけ、体脂肪検査・動脈硬化検査・自律神経検査・血圧、血管年齢など、血液と成人病の総合健診を受けた。
検査の結果は、1~5の五段階評価の中間の「3」だった。
「日常生活(食事・飲酒・運動・睡眠)の計画的改善が急がれる」と診断されたのです。
その時、TV画面に映し出された血液の状態は、「血中に浮遊する”ゴミ”が、正常な人より多い」ことでした。このゴミが、脳の血管を詰まらせるようなことにでもなったら・・「怖い!」と思った。
老齢人口が増加するにつれ、最近注目される血液の健康状態。
健康でサラサラな血液でありたいと願うのは、皆同じ・・。
ところが、成人の約半数が、粘性をのあるドロドロ状態になっていて、血液の流れが悪くなっているという。
このドロドロ状態を放置しておくと、動脈硬化や脳梗塞へと進展していくのです。
原因は、日常生活でのストレス、肉や油など、脂肪分の多い食事で蓄積されたコレステロール、お酒、タバコ、そして甘いお菓子や間食の摂り過ぎなど・・様々です。
[原因1 水不足分]
夏、ゴルフで汗をかて飲むビール・・美味さは格別です。
ビールはお酒・・飲んでも不足した水分を補うことはできません。
体内の水分が不足すると、血液の液体比率・・「血しょう」が少なくなり、赤血球と白血球がくっついたり、粒が大きくなったりして、ドロドロの血液になります。
[原因2 運動不足]
日頃運動しない人は、新陳代謝が衰え、血液中の老廃物や中性脂肪が除去されません。
筋肉量が減り、基礎代謝が減って、体温が低下し、血行が悪くなります。
[原因3 ス ト レス]
ストレスが溜まると、自律神経の働きでアドレナリンが分泌されて、血球が活性化して、ドロドロが促進します。
[原因4 食 事]
過食メタボの人は、余分なエネルギーが、血糖や中性脂肪となって、血液中に入り込み、血液がドロドロになります。
[原因5 喫 煙]
喫煙によるニコチンが、血管を収縮させ、血液が固まりやすく、血栓が出来やすくなります・・血中のコレステロールも増えます。
更にタバコは、赤血球が酸素を運ぶ能力を低下させるため、これを補おうと、血中の赤血球や白血球が増え、ドロドロ血液になります。