■脂肪肝の見つけ方「10の質問」
□ 朝食を食べない日が多い
□ つい間食や、甘いものを口にしてしまう
□ 夜食の習慣がある
□ 食事は、どんぶり物など一品ものが多い
□ 果物をよく食べる
□ 食べるのが早い
□ 食べ残すことができない
□ 睡眠時間が六時間以内と短い
□ 階段よりエスカレーター
□ 体型が変わったと言われる
※五個以上当てはまれば、脂肪肝の可能性があります
999 食と健康 「脂肪肝が怖い」
「脂肪肝」と言えば、お酒がからむ男性の病気と思いがちですが、体質的に肝臓に脂肪が溜まりやすい、四十歳以上の女性の方が危ないのです。
男性より肝臓が小さく、少ない中性脂肪で脂肪肝になりやすく、肝臓の細胞を守ってくれる女性ホルモンが、”閉経”で低下するのが原因です。
故に、更年期以降の女性の体は、脂が付きやすいのです。
メロンパンやチョコレートなどの、甘いお菓子や果物が大好きな女性が「脂肪肝」になります。こうした食べ物には「糖質」が大量に含まれている。糖質は血管から肝臓に運ばれ、体のエネルギーの元になる「中性脂肪」になります。
ところが、必要以上に糖質を摂り続けると、肝臓に中性脂肪が蓄積され、脂肪肝になるのです。
大きな落とし穴があります・・野菜中心のダイエットで減量に成功したと思ったら・・医師から脂肪肝を告げられた・・なんで!?
肝臓で作られた中性脂肪は、タンパク質の助けを借りて、血液によって全身に運ばれ、エネルギー源になります。
ところが、ダイエットで肉類を断つと、タンパク質が不足して、肝臓で作られた中性脂肪が行き場を失い、肝臓に閉じ込められ、増え続けるのです・・ついには脂肪肝になる。
更に、一定の”脂肪”がないと機能しない肝臓・・糖質のご飯やパンを断つと、肝臓内の脂肪が不足して、中性脂肪が作れなくなる。
危機に陥った肝臓は、全身にある中性脂肪を肝臓に取り込んでいく・・
ついには脂肪肝になるのです。
糖質のご飯や、タンパク質の肉類を一切摂らないダイエットは間違っているのです・・毎食ご飯を茶碗に軽く一杯食べる、バランスのとれたダイエットでなければなりません。
脂肪肝を長年放置しておくと、「非アルコール性脂肪肝」から「肝硬変」「肝ガン」へと進行していきます。
また、糖尿病を発症・・放置しておくと透析が必要となり、「失明」「下肢切断」へと、進行が早まっていくのです。
更に「動脈硬化」から、「脳こうそく」「狭心症」「心筋こうそく」などの病に至るのです。
こうした病気にならないためには、早期の治療が必要となってくる。
が、自覚症状がないために、見過ごされてしまうのです。
果物好きな人は、朝リンゴ一個程度を食べ、夜は一切食べないようにします。
脂肪肝を調べる血液検査は、保険診療なら千円程度の15分くらいの診療です。ついでに、B型とC型肝炎の検査も受けるといいでしょう。
9/10 NHKあさイチ「女性が危ない!”脂肪肝”」より