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女(男)の言い分 「旅は女連れに限る」

草食系男子


おとなしい草食系男子が増えたと言われて久しい。
近ごろはロールキャベツ系男子という新種がもてはやされている。

ロールキャベツの外は、野菜のキャベツで草食だが、中に肉(肉食系)

が詰まっている。草食系の優しげな容姿や振る舞いに、肉食系の

男らしさを秘めているのが魅力という。

逆に外見が肉食系に見えて、中身が草食系の男子は
アスパラベーコン巻系だという。


「見かけによらず」は昆虫の世界にもある。
体にトゲのある昆虫トゲトゲの親戚に、トゲのないトゲナシトゲトゲ
がいる。更にトゲナシなのにトゲのあるトゲアリトゲナシトゲトゲ
いるとか・・この虫は実在しないという説もあって、更にややこしい・・


                                                                  中日新聞「編集手帳」より



998 【吉村外喜雄のなんだかんだ】

~女(男)の言い分~ 「旅は女連れに限る」


国内ツアー参加者の七割が女性である。海外ツアーだと九割が女性・・ 子育てが終わったおばさん年代がほとんどです。
夫婦連れも何組かいるが、女友達の参加が圧倒的に多く、楽しそうである。男性は仕事で休みが取れないのか、男性が連れそって参加するケースは稀である。
一人参加の男性もちらほら・・
一人ぽつんと、隣りに声をかけるでなく、一人旅を楽しんでいる。
そんな私も、海外は一人歩きが好きだ・・行きたくもない免税店や、土産店に連れて行かれることもなく、同伴者への気遣いが不要で、行きたい時間に行きたい所へ、気ままに旅を楽しめるのです。

イタリアに観光した時もそう・・一行がローマに着いた翌朝、私1人を残して皆、古代都市ポンペイへ出発していった。
ポンペイ観光は次の機会に譲り、2500年の歴史が詰まったローマの街を、ビデオを片手に歩き回ることの方に魅力を感じたのです。


その日は日曜日・・まずトレビの泉・スペイン広場の、階段を上った突き当たりにある、中世に建てられた壮大な教会へ・・荘厳な建物に讃美歌がこだます・・敬虔な日曜礼拝に参加したのです。

1時間後、サンタンジェロ城から、テレべ川両岸の油絵のように美しい館を眺めつつ川に沿って歩き、川の中央に島が見えるあたりまでくると、ローマの下町が開けてくる。
狭い道筋に大衆レストランや居酒屋が軒を連ね、通りの両側には、アクセサリーや革製品を路上に並べる店が連なり、お祭りのようににぎわっている。
新婚さんが参列者に祝福され、花じゅうたんの上を歩いている所に巡り逢わせ、ビデオに収める。

北の端のポポロ広場からナポレオン一世広場の丘に登ったら、そこは日本の七五三そっくり・・男の子は蝶ネクタイにタキシード、女の子には華やかなパーティドレスを着せ、両親と記念写真を撮っている・・ローマ市民で広場は大にぎわい。
おしきせの観光では知りえない、旅の楽しみを満喫したのです。


ニフティが、六月に行った「旅行したいスタイル」によると、男性は「夫婦または恋人と二人で」が半数を占め、女性は三人に1人だった。
一方「親しくしている同性の友人と・・」は、男性が十人に1人だったのに対し、女性は倍の五人に1人だった。


女ばかりの旅は楽しい・・ショッピングを楽しんだり、みんなで食べ歩いておしゃべりしたり、エステにたっぷり時間を割いたり・・夫婦の旅は、それができない。
夫婦二人旅だと、飛行機の乗り降り、移動、ホテルと、夫が全部やってくれるが、夫の後についていくだけ・・行きたい所があっても、我慢しなければならない。
しかし、ツアー参加であれば夫は不要・・添乗員まかせで何もしなくていい。旅先で、夫にあれこれ言いつけられることもなく、自由に行動でき、楽しい旅になるのです。

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