■断食を行うときの大原則
二日間断食をしたら、二日間回復食・・断食をした日数と同じ日数、
胃に負担をかけない軽い食事から始めて、段階的に回復食の量を
増やしていきます。
断食をするとお腹がからっぽになります。断食の後、消化の良い
流動食から徐々に増やしていかないと、胃腸に大きな負担をかける
ことになります。
空腹の後は、栄養の吸収力が高まります。急に高カロリーのものを
沢山口にすると、断食の効果がなくなるだけでなく、あっという間に
体重が戻ってしまいます。
この「回復食」の大原則を守らずに、いいかげんな断食をすると、
断食の効果が失われ、逆に体に負担をかける、危険な行為になっ
てしまうのです。
大沢 剛著「きれいへの断食セラピー」より
976 【食と健康】 「半日断食の薦め」
「半日断食」・・一般にはあまり知られてないダイエット法ですが、外食が多い人、食生活が不規則な人、接待が続いて胃腸の調子が悪い人などにお勧めのダイエット法です。
何の指導も受けずに、個人的意志で断食を行うのは、「半日断食」にとどめます。前号で紹介した「三日断食」や、次号で紹介する「プチ断食」は、やり方を間違えると、逆に体調を崩す危険があります。
私は、毎週週末にこの半日断食を行います。朝食と昼食を抜いて、夕食を「回復食」にするのが半日断食です。
休日に遅くまで寝ていて、朝食や昼食をとらず、夕食をお腹いっぱい食べる人がいますが、半日断食はそれとはまったく違って、断食の鉄則である「回復食」を重視します。
断食前日の朝食と昼食は、普通にとります。夕食は通常の”半分”の軽めの食事にして、翌日の断食に備えます。
断食当日の朝食と昼食は野菜ジュース。
夕食はお粥、冷やっこ、じゃがいもの 味噌汁、梅干し一個のメニュー。
野菜ジュースは、市販のものをコップに 一杯。リンゴと人参をミキサーするのもいいでしょう。飲むことで「低血糖」にる脱力感が軽減します。
何も食べないで家にじっとしていると、空腹が我慢できなくなってくる。
散歩に出かけたり、映画を観たり、図書館に行ったり・・
好きなことをして、空腹を忘れるようにします。
半日断食で一番大切なことは、くどいようですが、夕食の「回復食」をきちんと守ること。その場合のみ、断食の効果が期待できるのです。
「そんなのは面倒くさい・・何も食べなければいいんだろう」と、安易に考えるかもしれません。昼間は断食中と、何も口にしなくても我慢できますが、夕食を食べ始めると、急に強い空腹感に襲われ、「少しくらいは」とお代わりをしたり、つまみ食いをしたり、買い置きのスナック菓子に手を出したりして・・リバウンド・・食慾を抑えきれなくなってしまいます。
私は、回復食以外余分な食べ物がない部屋で、一人テレビを観ながらゆっくり時間をかけ、味わいながら食べるようにしています。
講談社/伊豆高原・やすらぎの里代表「きれいへの断食セラピー」より