■間違った医療
70歳の私の医療負担は一割・・一回の診療費が数百円 と、
わずかな費用で手軽に医者にかかれる状況にある。
「素人判断で様子見していて、手遅れになったらどうする」
と言われるのが怖くて、ちょっと体調が優れないと、病院に行き、
CT検査を要求したりする。
本来、病気は本人の「自然治癒力」で治すべきもの・・
従って、薬や医療は治癒を補佐する立場でなければならない。
風邪など、原因の大部分がウイルスの場合は、温かいお布団で、
安静にして、栄養をとり、発熱の助けを借りて、自力で治すのが
一番です。
医者にかかって、注射や薬で風邪を抑え込み、軽いうちに治して
しまおうとするのは大間違い。
明日は出張だと、咳止めや解熱剤、抗菌薬を、 患者が求めるまま
に処方する医師は、重い病気をお土産に持たせ、 「おだいじに」と
言っているようなものです。
中村仁一「自然死のすすめ」より
972 【食と健康】
「日本人の病気・・5大疾病時代へ」
今年から、国の医療対策の基本が、昨年までの「4大疾病」から一つ増えて、「5大疾病」にチェンジされた。
日本人に多い病気一位は「ガン」で、年間死亡者は34万人。
二位は「心臓病」18万人。三位は「脳卒中」で13万人。
この順位はほぼ固定していて、今後変わりそうにない。
全世界の死因を見ると、細菌やウイルスの感染症が断トツ一位。
二位は心臓病、三位ガン、四位脳卒中の順になっている。
日本では、平均寿命が伸長するにつれ、患者数がやたらに多い病気が増えてきた。そこで厚労省は、2007年にそれまでの3大死因に、新たに国民病と言われる「糖尿病」を加えて「4大疾病」とした。
国民総飽食の中で激増してきた糖尿病・・様々の合併症を引き起こす、やっかいな生活習慣病です。腎臓障害が進行すると人工透析が必要になり、網膜症から失明する人も少なくない。
推定患者は890万人・・糖尿予備軍は1、320万人・・合わせて2、210万人。30代以上の3.5人に一人が糖尿の心配があるのです。
糖尿病で問題なのは、初期にはほとんど自覚症状がないことです。
厚労省が国民病対策に掲げたのは、そうした事情からです。
そして5年・・近年特に増加が目立つのは「うつ病」と「認知症」です。
共に、病院で診断を受けたがらない患者が多く、認知症の推定患者数は208万人。2015年には、300万人を超えると予想されている。
一方”心の風邪”と呼ばれる「うつ病」は、強いストレスが引き金になることが多く、長年の持病、不況による経営不振、災害などの影響がその原因になっている。
うつ病になる人は、生真面目な性格で責任感の強い人に多いと言われているが、この病気で国が憂慮しているのは、自殺との関わりです・・
日本の自殺者が毎年3万人を数え、社会問題になっているからです。
法人「健康バンザイ」より