■共感脳の活性化 (職場の教養)
ある日の朝礼で、S氏は不思議な感覚を味わった。
S氏は、スローガンを唱和する社員の声が一つになるよう、普段以上に
大きな声を出して、氏自ら声を合わせるようにしたのです。
全員の声がピッタリ一致した時でした…S氏はこれまで味わったことの
ない心地よさを感じ…心が明るく、元気になったのです。
この現象は脳の研究で、すでに解明されているのです。
東邦大学医学部教授の有田秀穂氏は、自分以外の誰かとコミュニケー
ションが密になると、脳の前方にある「共感脳」とよばれる部位が活性化
して、癒しの効果が表れることを、学会で発表している。
人に感謝される行為をしたとき、自分も周りも、幸せな気分になります。
声を合わせて挨拶したり、発表者の話に相づちを打つなど、「共感脳」を
適度に刺激する行為を、S氏は朝礼で行なっていたのです。
こちらが、相手の共感脳を刺激するように働きかけると、幸福感あふれる
癒しの効果が表れ、場の雰囲気をなごませるのです…
970 【心と体の健康】
「はく息と健康」
アメリカの心理学者、エルマ・ゲイツ博士は、人間のはきだす息を集めて、次のような実験を行った。
人がはきだした息を、フラスコに詰め、マイナス270度の液体窒素で冷やしてやると、底に沈殿物がたまります。
○健康な人間がはきだす息の沈殿物は ・・ 無 色
○怒っている人がはきだす息の沈殿物は ・・ 栗 色
○苦しんだり、悲しんでいる人の沈殿物は ・・ 灰 色
○後悔して、くよくよしている人の沈殿物は ・・ 淡 紅色
さて、この沈殿物のどれかが、人を死に至らしめる猛毒になるのです。
博士は、栗色の沈殿物を水に溶かし、ネズミに注射したところ、わずか数分でネズミは死んでしまった。
もし、一人の人間が一時間、腹を立て続けると、なんと、80人の人間を殺すことができる毒物を、口から吐き出していることになるのです。
ですから、相手が怒り出したら、いち早くその人から離れることです。
でないと、毒を吸ったあなたも、意味もなく怒り出してしまいます。
更に、私たちの血液は・・
○怒ると ・・ 黒褐色になり、なめると渋い
○悲しむと ・・ 茶褐色になり、なめると苦い
○恐れると ・・ 紫 色になり、なめるとすっぱくなる
日頃、怒ってばかりいる人、悲しみにくれている人、苦しみに耐えている人は、しだいに健康が蝕まれ、病気になります。
家族や周りに毒をまき散らし、迷惑をかけるばかりでなく、自分自身を傷つけることになるのです。
いつもニコニコしている人は、心身ともに健康になり、まさに「笑う門には福きたる」状態になることをお忘れなく・・