■水木しげるの「幸福の七ヶ条」
「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげるが、自らに定めた幸福の条件です。
1. 成功や栄誉、勝ち負けを目的に事を行ってはならない
2. しないではいられないことを し続けなさい
3. 他人と比較しない。 あくまで自分の楽しさを追求すべし
4. ”好き”の力を信じる
5. 才能と収入は別。 努力は人を裏切ると心得よ
6. 怠け者になりなさい
7. 目に見えない世界を信じる
966 【心と体の健康】 ~幸せな人生~
「どうすれば幸せになれるか-2」
「幸せになりたい」「どうすれば幸せになれるのか?」・・すべての人に共通する課題であり、知りたいテーマです。
禅修行の目的の一つに「足るを知る」がある。己の欲望が抑制され、煩悩妄想による迷いが消えて、心清き状態になることで己の幸せを追及していく。
何も求めず、現状に満足し、貧しくても歎くことなく、悲しみ事を回避できるなら、不幸な思いをせずに済むし、傷つくこともない。
しかし、修業僧でもない凡人の私たちが、こんな生き方をしたのでは、生きている意味もないし、喜びも湧いてきません。
一方で、幸せは「目標や夢を、努力の積み重ねで達成していく中で、掴み取っていくものだ」と、信じている人も少なくない。
しかしこの方法では、人生を「成功か失敗か」でしか推し量れない、考え方の狭い人間になってしまいそうです。
金持ちを目指して失敗すれば、貧乏を嘆くことになります。
成功を目指して努力した・・しかし上手くいかなければ、不幸になります。
成功者は成功に至るプロセスが・・苦労や努力が賞賛されます。
反面敗北者は、能力のなさを思い知らされ、我が身の不幸を歎くことになる。
成功への坂を着実に登って、人から成功者と言われるようになっても、「まだだ、まだだ」と言う・・人の欲にはきりがありません・・一体いつになったら満足できるのか。
「貧乏な人とは 何も持っていない人のことではなく 多くをもち
ながら まだまだ欲しい欲しいと 満足できない人のことである」
寺の伝道掲示板に書かれていた言葉です。
ヤドカリは、己に似合った貝殻を身につける・・己の器の大きさを知らなければならない。自分にはない、他人の長所をうらやましく思う・・
でも、他人も自分をうらやましく思っているかもしれない。人は人、自分は自分です・・リンゴはリンゴ、バナナはバナナであって、リンゴがバナナをうらやましく思うのは、愚かなことです。
自分の長所を知り、その長所を生かしていくことで、人のお役に立つことができるなら、それはそれで幸福です。「幸福の物差し」の長さは、一人ひとり皆違うことを、知らねばならない。