■3歳から教えると才能が開花する
人間の才能を育てるのに一番大切な期間は、ゼロ歳から5歳です。
この間、子どもが何に一番興味を示すのかよく観察して、3歳の頃
から両親が正しく教育すれば、子どもの潜在能力が開花するのです。
人が奏でる曲を一回聴いただけで、寸分違わず真似て、奏でること
ができる人のことを「絶対音感の人」といいます。
プロの音楽家で、絶対音感のある人は、十人に一人と言われている。
追跡調査によれば、4歳までにピアノやバイオリンを習い始めて、
その後プロになった人の92%に、その能力が見られるという。
小学校に入ってからだと半分に減り、中学生になってからでは、
ほぼゼロになる。
音楽に触れる機会が一年遅れるごとに、人間が潜在的に持っている
特殊な能力が、急速に失われていくのです。
私のようなごく平凡な親が、夢を子どもに託すなら、3歳の頃から
何か一つ集中して習わせ、厳しく教育・訓練することです。
963 【心と体の健康】 ~子育て~
「教育で才能は開花する」
1914年インドで、狼に育てられた二人の姉妹が発見された。
姉は7歳、妹は2歳くらいでした。その当時インドの庶民は貧しく、女児の捨て子がしばしば見られたという。二人とも肩や胸に長い毛が生えており、行動は狼そのものでした。
夜目がきいて、鼻もよく効く。四つ足で歩き、犬のように早く走った。物をつかむのも、手ではなく口を使い、食べ物も水も、犬のような格好で食べた。
狼に育てられた期間の長かった姉の方は、生肉を、しかも腐肉を好んで食べた。食べているとき邪魔をすると、歯をむいて吠えた。
暑くても汗を流さず、舌をたれて犬のようにあえいだ。
夜中には三回必ず吠えて、他の狼と鳴き交わした。
姉の方は死ぬまでの九年間、夜吠えをやめることはなかった。
狼の子として育てられた人間の赤ん坊は、狼として生きるに必要な能力を身につけたのです。
人間は、人にも狼にもなれる無限の可能性を秘めた生き物なのです。
ところが、そんな素晴らしい能力がありながら、「うちの子は駄目だ」と、持てる能力を生かそうとしない。
どんな子であれ、正しい教育を施し、経験を積ませ、鍛え、訓練し、努力を重ねるなら、才能は必ず開花するということです。
つまり、才能は持って生まれたものではなく、創っていくものです。
ですから、曲がったこと、間違ったことを教えたら、曲がった・間違った才能が育ちます。優れた才能を持った人は、それだけ正しい教育と訓練、努力の積み重ねをしてきたのです。
ならば、優れた才能を身に付けるには、どのような育て方をすればいいのか?
その方法は一つ! 何度も繰り返し、身に付くまでやり通す習慣を身に付けさせることです。