イソップ寓話「牛を食べたライオン」
■フランス小話「性に目覚めるころ」
母親が娘に道徳的忠告を与えた。
「いいかい、男が熱っぽくお前の体を求めてきたら、
たった”一時間の快楽”のために、一生を台なしにしても
よいのか、自分に聞いてみることだよ」
すると娘は、急に興味をそそられて、
「ねえママ、教えてよ! 快楽を一時間も続かせるには、
どんな風にしたらいいの?」
962 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
~イソップ寓話~ 「牛を食べたライオン」
イソップは、二千五百年も前のギリシャの奴隷だった人です。
地位の低い弱い立場にあった彼は、動物を例え話にして、人々に注意を喚起しようと創られたのが、イソップ寓話です。
人から人へと語り継がれて、世界に広がっていったが、今日では、子ども向けの童話になって、広く親しまれている。
本来は、大人のための「人生の教訓物語」だったのです。
♪三頭の牛が、いつも並んで草を食べていた。
ライオンが、この牛を狙っていたが、三頭が団結している限り、百獣の王といえども勝ちめがない。
そこで、ライオンは考えた・・「要するに、仲間割れさせて、離ればなれにすればいいのだ」
次の日から、草の陰に忍耐強く隠れて、わずかでも牛が仲間から離れるチャンスをうかがっていた。そして、離れた一頭にそっと近づき、「君のことを、彼らはバカにしていたぞ」とささやいた。
牛たちは、初めはライオンの言葉になど、耳を傾けようとしなかったが、だんだん疑いが生じてきた。
些細なことで激しい喧嘩になり、三頭の牛の心は離れ離れになっていった。それぞれが、勝手に好きな場所を選んで、草を食べるようになった。
頃合いよしとライオンは、そのうちの一頭に襲いかかり、引きづっていった。それても、残された二頭は見て見ぬふりをして、助けようとしなかった。やがて、二頭目が殺され、三頭すべてがライオンの餌食になってしまった。
韓国ドラマを見ていると、妬みや陰口で相手を陥れる場面がよく出てくる。それをまともに信じて、仲間や友を疑ってしまうのです。
一度疑い出すと、なんでも悪い方に思えてくるからやっかいです・・
やがて、収拾のつかない争に発展していく。
三国志「赤壁の戦い」のように、戦国時代、敵対する相手の結束を損なわせる手段に重用され、まんまと敵をその策略に陥れた事例は、取り上げればきりがない。