■徳川家康の名言
○ 我いまだ志を得ざるときは 「忍耐」の二字を守れ
○ 我まさに志を得んとするとき 「大胆不敵」の四文字を守れ
○ 我まさに志を得たあとは 「油断大敵」の四文字を守れ
955 【心と体の健康】
幸せな人生「仕事は人生そのもの(2)」
「 何のために働くのか・・何のために仕事をするのか? 」
その答えは、致知出版/川人正臣編「仕事と人生」に、分かりやすく書かれています。以下、前号の続きです。
「 まだ若いからとか、勤続年数が少ないから・・なんて関係ありません。仕事をどれだけやるかなんです。
仕事もしないで、経験を積まないで、いくら勉強しても駄目です。
仕事をしない人間に存在価値がありません。
人から学んだことを、どのように仕事に活かすかが大事なんです。
仕事に活かせない勉強なんて、何の価値もありません 」
「 仕事ができないと信頼されません。人に認められたいと思うなら、
人の三倍ぐらい働きなさい。三倍働くためにはどうしたらいいか・・
それは人が三時間かかるところを、一時間でやればいい。
寝ても覚めても努力すると、その念力が仕事をさせてくれるのです 」
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以下は、東京で40店舗のステーキ店を展開する、S社長の体験談です。
北海道の中学を卒業後、「億万長者になる」ことを胸に、コックを夢見て単身上京。
仕事は皿洗いだった。定時制高校に通いながら、毎日毎日、社員食堂の皿洗いに明け暮れた。
400人分の皿を一人で洗わされ、辛くて辛くてしようがなかった。
寝ても覚めても皿洗い・・400人分の皿ってすごいんですよ・・器ものの山。
それを毎日毎日・・辛かった。先輩に小突かれ、泣いたこともあった。
その辛い皿洗いが、ある事がきっかけで面白くてしようがなくなった。
腕時計を流し台の前に置いて、時計を見ながら一分間に何枚洗えるか・・挑戦したのです。
時計の秒針を見ながら洗っているうちに、昨日より一枚多く洗えた・・
二枚多く洗えた。
挑戦し続けるうちに、ものすごく皿洗いが上手くなり、早くなった。
先輩は包丁持っている・・フライパン持っている・・私は皿しか洗えない。その先輩もまれに皿を洗った・・私よりはるかに下手だった。
皿洗いに関しては、私の右に出る先輩はいない。
先輩たちも最初の頃は皿洗いをやったはず・・私との違いは、時計を見ながら皿洗いに挑戦して、格段に上達した私。先輩は、ただ漫然と皿を洗っていた。
それからの私は、皿洗いを待つようになった。
早く洗えるから仕事に余裕が出て、ほかの仕事も覚えるようになった。
先輩に認められ、わずか半年で皿洗いを卒業・・少しずつ調理を覚えるようになった。
この体験から学んだことは、「仕事は受け身でやってはいけない」ということです。「こんな仕事をいつまでやらせるのだ」と、ぶつぶつ言いながら仕事をするから、辛いのです。
与えられた仕事が、辛いとかどうかではなく、「自分がその仕事をどう受け止めるか」・・仕事への姿勢にあるのです。それを皿洗いから学んだのです。