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仕事は人生そのもの

■経験と体験の違い


「木野君な、経験と体験とは違うで、どう違うかわかるか」
いつものように禅問答のような質問です。

車の中でも、トイレの中でも、いつでも、どこでも質問するのが

幸之助でした。
質問に答えると「違うな」という返事です・・私への愛情だったと

思います。
「経験は誰もがしてるんや・・50年生きたら50年の経験がある。
体験は違うんや・・体験は体を痛めて、のたうち回ってつかむ

もんや!」

      木野 親之著『 松下幸之助に学ぶ・指導者の三六五日 』



953 【心と体の健康】

幸せな人生「仕事は人生そのもの」


3月29日夜八時、NHKTV「仕事ハッケン伝」・・未知の仕事にチャレンジして、無事やり遂げた女性タレントが、仕事を終えた後、ポロッと喜びと安堵の涙を流し・・二度つぶやいた・・
「 働くって何でしょう? 働くって何でしょう? 」


「 何のために働くのか・・何のために仕事をするのか? 」

新入社員から、このような素朴な質問が出たら、上司のあなたは何て答えるでしょうか?  
答えは以下、致知出版/川人正臣編「仕事と人生」にあります。


「 仕事をすることによって人間ができてくる。人間ができると、仕事もできる。
人間が仕事をつくり、仕事が人間をつくっていく 」


第一章「仕事-2/仕事は人生そのもの」の書き出しです。

最初の二行を読んだだけで、仕事の本質が分かったような気になり・・
続きの文章に
目がいく。


「自分の仕事もできない者は、何をやってもできません。仕事をすることによって存在感ができる。仕事があるということは、すばらしいことなんです。生きるということは仕事をするということです 」


「 自分の仕事ができなければ。何をやってもうまくいかない。
逃げたら駄目なんだ。徹底的に仕事のことを考えなさい。
困難はそのとき辛くても、必ず将来の飛躍になるから・・ 」

「 仕事が行なんです。仕事以外に何かあるのではない。
仕事そのものが行なんです。 相撲取りは、稽古をしないとだめ・・
稽古をする以外に上手くなる方法はないんです 」


「 人間ができると仕事ができる。仕事ができても人間ができていないと失敗する。やり手、切れ者と言われても、人間ができていないと失敗する 」

「 経験すると誰でもできるようになる。苦労とは体験なんです。
できないのは、未体験で経験がないからです・・処理能力がないだけなんです。処理能力がないから苦労だと思うのであって、仕事ができたら苦労と思わない。

頭だけで考えていては駄目。苦労し体験すれば、必ずできるようになります 」

「 自分の所管の仕事をきちんとやる。自分の仕事に打ち込む。
頭で知っているのではない・・体で覚える。これが本当の”おぼえる”であり”さとる”である 」
自分の仕事に打ち込んで、誰にも負けないところまでやりなさい。
そのためには、信頼と実行と胆識が大切だ 」

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