■ユーモアに欠ける日本人
バカなことを言って、「いい歳をしてみっともない、恥ずかしく
ないのかい」と言われそうで・・
西欧人は、生真面目な日本人を、「笑の知らぬ民族」だと
思って いる。
日本の政治家のジョーク下手、ユーモア音痴はどうしようもなく、
外交交渉に円滑さを欠き、日本に不利益をもたらしている。
いやいや、日本には漫才や落語などの笑いの文化があり、
江戸小噺あり、川柳ありで・・認識不足だ・・と憤慨してみても、
考えてみれば、私たちの日頃の会話には、 潤滑油となる
こうした”笑い”の文化は、存在しないのです。
せいぜい「おじん駄洒落」を連発して笑われる、中年のおじさん
がいるくらいでしょう。
940 【吉村外喜雄の]なんだかんだ】
「みっともない日本人」
外国に旅行するとき、国によって習慣・風習が異なることを知っていないと、大恥をかくことになる。
私がそうだが、多くの日本人は、西欧人と話すのが苦手です。
相手が話す内容が分からなくて、「愛想笑い」でごまかしてしまう。
それが外国人の誤解を招き、笑いものになるのです。
言語の壁は、日本人をジョーク下手にしている。西欧人のジョークは、日常会話のコミュニケーションの中から培われたもので、日本人がいきなりジョークで笑を誘ってみても、うまく言えないし、言っても受けません。
実際にあった話です・・・アメリカの客室乗務員から、飴のサービスを受けた日本の有名な俳優が、うっかり飴を床に落とした。
そこですかさず大声で、「あっドロップがドロップ・・ドロップアンド、ドロップ」と叫んだ。
本人はジョークのつもりだが、アメリカで飴はドロップと言わず、キャンディーである。飴1コ落としたくらいで、大騒ぎする日本人を見て、皆あきれ顔。
日本人が、欧米の高級レストランで、ワイン・リストを見る前に、「とりあえず、ビールお願いします」と頼むのもみっともない・・注文する時、「とりあえず」と言うのは日本人だけ。
ビールは、ディナーの食前酒に入らないし、食事の前からウイスキーを水割にりして、お替りするのも下品である。
髪を金色に染めた日本人の若者も、欧米では笑いもの。まつ毛と眉毛、ヒゲが黒、顔はモンゴリアン・・頭の色と顔色のバランスが悪く、田舎者のお洒落に見えてしまう。(ダルビッシュ有は例外で、かっこいい)
また、お洒落のつもりでポケットチーフを背広の胸に入れ、会議やビジネスの席に出る日本人(私がそうだった)・・欧米人には、まるで田舎者。
欧米でポケットチーフを胸にさすのは、デートの時や、パーティ、ディナーの時だけである。 はかま満緒「世界が嗤う日本のジョーク」
下品と言えば、スープを「ズズッ~」とすすり、くちゃくちゃ音を立てて食べる日本人。ソバを麺つゆに浸けて、ズズ~ッとすする日本の食文化が、西欧人に嫌われるのです。
レストランも心得ていて、日本人の団体客は、別室か他のお客様から離れた店の隅に案内する。
また、相手を指をさしたり、手の平を上にして手招きする行為は避けなければならない・・相手を見下していると思われ、不快な気分にさせるのです。