■「日本化」
昨年は「大震災」と「原発事故」で、世界中が日本に注目した。
もう一つ注目されたのは、欧米諸国が「日本化」を叫んでいる
ことです。
普天間やTPP、消費税値上げのように、日本の政治家は、
痛みの伴う決断を先送りすることで、問題をより深刻にしている。
債務危機に陥っているユーロ圏各国の政治家は、そうした
状況を「日本化」と呼び、「日本と同じ道をたどりかねない」と
警告している。
「日本化」とは、没落への代名詞なのです・・
932 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「欧米人を魅了する仏教の秘密」
毎夜就寝前の30分間、ヨガで体をほぐすのが日課になっている。更に気がむけば、引き続き座禅を組み瞑想する。
さて、中日新聞に仏教の魅力を伝える記事がありましたので、転載します。
昨年十月に亡くなった、アップルの創始者スティーブ・ジョブズ氏は、仏教を深く魅了し、信心していたことで知られる。
彼は、曹洞宗の老師に師事し、長年座禅をたしなんだのです。
有名人では、俳優のリチャード・ギア、歌手ティーナ・ターナー、プロゴルファーのタイガー・ウッズなどが仏教に魅了されている。
アメリカで、仏教徒が最も多い土地はロサンゼルスです。
米国の仏教徒は、全米人口の1%300万人を数える。
約十万人が創価学会、そのほか禅宗、タイ、ミヤンマー、カンボジア、そしてチベット仏教etc、百近い宗派がアメリカ国内に共存している。
信者に加えて、仏教に通じ、真摯に教えを実践する「仏教同調者」も、かなりの数になる。
バスケットボールNBAで11回優勝した、フィル・ジャクソン氏もその一人で、別名「ZEN(禅)監督」と呼ばれている。
更に「仏教から、多くのものを学んだ」と答えた人は2500万人はいるだろう。これらを合計すれば、米人口の10%が、仏教から何らかの影響を受けていることになる。
近年、仏教徒の伸び率はキリスト教徒を大きく上回っている。1970年代、全米の91%がキリスト教徒だったが、07年には79%と大きく減少。その間に仏教徒は、15倍も伸びた。
この勢いでいけば、何れユダヤ教を抜き、仏教が全米第二位の宗教になる可能性が高い。
彼らが仏教に魅了される最大の理由は、仏教の”本質”にある。彼らは仏教を、単に「信じる宗教」としてではなく、「目覚める宗教」と、とらまえているのです。
キリスト教から仏教へ改宗したした人たちに尋ねると、キリストの「復活を信じる」ことより、煩悩に悩む誤った考え方を、自ら是正して「目覚める」ことを究極の目的とする仏教の教えの方が、より魅力的・・と答える人が実に多い。
武蔵野大学教授・哲学博士/ケネス田中
キリスト教には立派な教義がある。しかし、その教えを体験して、自ら目覚める方法が明確ではない。
それに対し仏教は、誰もが日々実践できる「座禅」や「瞑想」を通して、”教え”を自ら体得できることに引かれるのです。
仏教の最終目的は、信じた後の「目覚め」・・つまり、ブッタの”悟り”を得ることこそが最重要なのです。
ただ単に教えのみを信じ込む、キリスト教の宗教形態が、今、欧米諸国で崩れ始めているのです。