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プレッシャーに負けない”強い心”を鍛える

■プロの心構え

ジャック・ニクラウスが全盛の頃、あるアマチュアゴルフアーが、

偉大なプロゴルファー、ニクラウスに尋ねた。

「自分の楽しみのためだけにゴルフをしたことがありますか?」


ニクラウス「楽しみのためにプレーをしたことはない・・
たとえ、友人との遊びであっても、常に勝つためにやった」
と答えた。

また「コースでも練習場でも、まったく同じ手順で、全神経を

一球一打に集中し、最高のショットを目指している」と答えた。


931 【心と体の健康】

「プレッシャーに負けない”強い心”を鍛える」


体操やフィギア・スケートのオリンピック選考会を見ていると、人生を見ているような気がします。

ゴルフもそう・・石川遼のプレーを見ていると、勝負はライバルのプレィヤーとではなく、自分自身の”心”との闘いになるからです。

経験と技術の積み上げに加え、自らを信じ、どんな状況にも冷静に落ち着いて対応する・・そして、忍耐強い努力の積み上げがなければ、一流にはなれないのです。


技術が優れているだけでなく、プレッシャーに負けない”強い心”がなければなりません。

押しつぶされそうなプレッシャーにあって、普段と変わらぬ実力が出せるのは、日頃の「心の鍛錬」あってのことです。


ゴルフにミスショットは付きものです・・大叩きをした動揺が、その後のプレーに引きずらないよう、気持ちを切り替え、コントロールできなければ、一流にはなれません。


それでは、どうしたらミスショットが防げるか?

しっかり練習して、本番のプレッシャーに似た状況を想定して、心を鍛えておくことです。

自分に100%の自信と確信がある時は、成功間違いないでしょう。しかし、心の中に一抹の不安があれば、失敗するでしょう。「失敗したくない」「失敗するのでは」といった恐怖やためらいが、悲惨な結果を招くのです。


各ホールに、危険な状況が仕込まれていて、私を待ち構えています。そこで、池やバンカー、OBゾーンが目に入っても、一切考えないようにします。
そうした不安材料は、心の中から追い出してしまうことです。 その上で、絶対安全な場所へ、練習のようにリラックスして、己を信じてプレーすることです。


ボールを打つ前に、これまで打った一番いいショットをイシメージする。
「右に打ったらOBになる」とか、「バンカーに入るのでは」など、決して思わないことです・・
失敗のイメージをすべて消し去って、自分が理想とするショットを想い描き、スイングすればいいのです。


心にマイナスの思考が湧いてきたら、「ストップ」と自らに声をかけて封印し、プラスの思考を心に描いて、楽しくプレーすることです。

池越えの2オンで、直接カップを狙ったりせず、グリーン中央に落とす・・危険を遠ざけるプレーに徹することも大事です。

 

また、5番か6番のアイアンのうち、どちらを使うべきか迷ったときは、クラブを手にする前に、「よしこれでいこう」と、迷いを消し去ってから、プレーします。

                                           マーク・フィッシャー著「すべてが奇跡に変わるとき」

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