■[ 第一歩 ] 後藤静香
十里の旅の第一歩 百里の旅の第一歩
同じ一歩でも 覚悟がちがう
三笠山にのぼる第一歩 富士山にのぼる第一歩
同じ一歩でも 覚悟がちがう
どこまで行くつもりか どこまで登るつもりか
目標が その日その日を支配する
907 【心と体の健康情報】
~幸せな人生~ 「志」
若い人と向き合っていて、危機感を感ずるのは、歴史を知らな過ぎるということと、将来自分が何になりたいのか? 明確に言える若者が少ないということです。
世の中が豊かになるにつれ、人々の将来への「視野」が狭くなってくる。「今が楽しければいい・・」「自分から望んでまで苦労することはない」といった生き方になってくる。
国や社会に無関心になり、世の中の動きにも関心がない。過去も未来も、歴史も関心がなく、周りのことなどどうでもよくなってくる。
戦後の貧しく、食べるものがなかった時代は、逆に視野が広かったように思う。社会に目が向き、若者は皆「今のままでは駄目だ…何か行動を起こさねば」との思いに突き動かされていた。
若い人に、「尊敬する人いる?」って尋ねると、たいていは「父や母、上司」と答える。よくよく聞いてみると、それ以上尊敬できる人が、イメージの上に湧いてこないのです。
(「志ネットワーク」上甲 晃)
すべてに豊かで満たされた環境で暮らしていると、今以上にはなりたいと思わないし、努力する気にもなれない。
今以上に、将来に求めるものが見えてこないのです。
過去にも未来にも無関心。時代を切り開いてきた先人達の生き方を知ろうともしないし、知らないのです。
一度しかない人生…志を胸に秘め、「そうなりたい」と努力してこその人生です。自分一人の幸せを求めるのは、小さなことです。
故郷のため…日本のため、世界のために…何が出来るのか…何を志ばいいのか? 夢に向かって人生を歩んでいく。
家庭で、学校で、大きな災害に打ちひしがれている今だからこそ、自らの「志」とは何かを、改めて自問してみる必要があるようです。