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目を見て”ダメ!”しっかりと

■小学校低学年の子どもに身に付けさせたい「四つの力」

 

(1)「生きる力…しつけ」
    「命・絆・心・夢」に関する四つ
    それぞれ、正しい生活習慣を身につけさせる

 

(2)「学ぶ力」
    ・漢字を読む力     ・本を読む力     ・モノを数える力

 

(3)「考える力…創造する力」
    ・作文能力     ・モノを描く能力     ・話す能力

 

(4)「人と交わる力」
    ・集団の中で遊ぶ力(挨拶、かたづけ、協調、援助)



905 【心と体の健康情報】
~子育て~
「目を見て”ダメ!”しっかりと」

 

私の娘は夫婦共働きで、二人の子供がいる…長女は小1で、長男は幼稚園。
週に数回、娘が仕事で手が離せないときは、孫の送迎を引き受け、孫を預かり、遊ばせている。

 

今日は、若いお母さんの「レッスン日」…会社の一画に臨時の遊び場を作り、幼児を預かる。子連れのお母さんが実習室にいる間、子どもを預かり、遊ばせるのです。

 

しばらくして、年長の子が、年下の子が持っている玩具を取って、泣かせてしまった。
お姉さんが駆け寄って、「○○ちゃん、よその子のおもちゃ、取っちゃダメ!」と叱るが…知らんプリ。
いたずらを叱っても、言うことを聞かない○○ちゃん。

 

そこでお姉さん…○○ちゃんを抱きかかえて立たせ、子どもと向き合ってしゃがみ、同じ目線で○○ちゃんの目をしっかり見ながら…「○○ちゃんダメよ! お友だちが遊べなくなって困るでしょ!」と言って聞かせる。
すると○○ちゃん…ビックリした様子で、お姉さんの顔を見つめ、無表情になった…「なんで叱られるの…わからないよ~」といった反応をしている。

 

○○ちゃんは、日頃からよくいたずらをする。○○ちゃんの母親は、度を過ぎたいたずらをしたとき、一応注意はするものの、きちんと対応して、叱ることをしなかった。

 

お母さんは、叱るとき大きな声を出すが…いつものこと…その声は、○○ちゃんの頭の上を通り過ぎていってしまう。

 

■幼い子どもを注意するとき
  悪いことをしたその瞬間、しっかり目を見て、
  「お母さんは怒っているよ!」と、幼い子に伝わるように、
  怖い顔をして、言って聞かさなければなりません。
  後になって、「あの時…」と注意しても、
  子どもには何のことやら、チンプンカンプン。
  大人の中途半端な対応は、子どもを混乱させるだけです。
  ※犬を躾ける時も同じです。

 

■人に対する配慮ができない子ども
  子どもに、やって良いことと悪いことを、
  きちんと教えようとしない親が多い。
  何をやっても我が子が可愛くて、
  人と仲良く交わることの大切さを教えない。

 

  ファミレスで、大声を上げて走り回る子に、
  誰かが注意すると、我が子を抱き寄せ、 
  注意した人をにらみ返す親がいたりする…。

 

  公の場で、子どもが他人に迷惑になるような行為を
  しても、気にならない親が多すぎます。

 

乱暴で我がままな子どもは、友だちから相手にされなくなる。
その子の親は、「我が子が仲間はずれにされている」事実だけに目を奪われ、神経を尖らせる。
幼稚園の先生は、「そうした親に、どのように話をし、説明すれば、その原因に気づいてもらえるか」…思い悩むのです。

 

金沢大学院教授 きむら・るみこ「子どもって/しつけ」より

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