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日本の強み

■二千年、異国に支配されたチュニジア
 
チュニジアに始まるアラブ独裁政権の崩壊…
日本には馴染みの薄いチュニジア…約6百年続いたカルタゴ
支配は、紀元前2世紀ローマに征服されて、徹底破壊。
以後八百年ローマの支配下に…ローマ衰退後、ビサンチン
帝国、イスラムと支配者が変わり、17世紀にはオスマン
トルコ、そしてフランスの植民地へ…
第二次世界大戦後の1956年独立を勝ち取り、民族運動を
指揮したハビ・ブルギバが初代大統領になった。翌年王制を
廃し共和国に…晩年専横政治に陥り、1987年無血クーデ
ターで失脚。
 
新指導者ベン・アリ大統領は、今春、市民革命で追放される
まで、23年間独裁政権の座にあった
 
二つの政権による原理主義押さえ込みと言論弾圧、親族の
経済利権の独占、失業者の増大、貧富の差の拡大が、
国民の不満をつのらせた。一方、アフリカでは最も治安の
良い豊かな国と 言われた。
チュニジアは地中海のハワイ…海岸沿いに高級ホテルや
ヨット ハーバーが並び、ヨーロッパからのバカンス客で
溢れる。
一昨年、首都チェニスを観光した時、若き日の大統領の
写真が、街のあちこち、ビルの壁面いっぱいに張られていた。

チュニジア紀行(1)~(4)参考
 
 
902 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「日本の強み」
 
迷走していた民主党…野田新政権の発足で、ようやく政治空白から脱しつつある。
なでしこジャパンが、自らの強みを発揮して世界の強豪を次々破り、世界一の栄冠を勝ち取ったように、日本は、日本が持つ自らの強みを生かしていくなら、未来は明るいものになるだろう。
(No827「クールジヤパン・魅力的な日本
」参照)
 
日本は建国以来二千六百年、一度も他国に侵略され支配されたことのない、世界稀な歴史を持つ国です。
独自の伝統・文化を積み上げ、現在に至っている。
そうして積み上げられた伝統・文化を世界に発信し、製品に付加していくエネルギー…これが、これからの日本の強みになるのです。
 
中国や韓国は、日本より遥かに長い歴史と文化を有する…とはいえ、新しい王国が誕生し、皇帝や民族が違う系統に変わるたびに、今まで積み上げられてきた政策や文化は、全て否定され、新たな文化を構築してきた…
両国の歴史は、その繰り返しだったのです。ブログ743号
 
対する日本は、万世一系・代々皇室をいただき、時代が変わり、時々の政権が代わっても、文化は変わることなく継承され、積み上げられてきた。
万葉集や古き時代の言語が、現代の日本に引き継がれ、愛されている…このような文化遺産を有する日本は、いかなる国も真似られない、日本独自の強みになっているのです。
 
支配者が入れ替わるたびに、新しい宗教・文化・言語が持ち込まれ、破壊と融合を繰り返してきチュニジア。
第二次世界大戦後にようやく、民族の自立と独立を勝ち取った。
世界の多くの国々はそうした歴史をたどって、現在の国家を築き上げられたことを、知らねばならない。
 
谷崎利男著「日本人の誇り」より

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