■一週間で最も心地よい時間は
シチズン時計の調査で、全国2千組の夫婦に
「一週間で最も心地よい時間は?」と尋ねたところ…
夫は「土曜日の午後九時」、妻は「月曜の午前10時」
という回答が
一番多かった。
夫は、翌日ゆっくりくつろげる週末…
甚平を着て、ビールーを飲みながら、
テレビに見入っている時…
妻は、夫を会社に送り出した、休み明けが心地良い…
夫が定年になって、毎日家でのんびりブラブラ…
最初のころは「長い間お疲れさま」と、朝・昼・晩かいがいしく食事の
世話をしたが、近頃は夫が家に居るとどこへも行けず、うっとうしい。
一昨年四月の離婚件数が、前年同月を6.1%上回り(石川県
は10.6%増)、「今後増え続けるだろう」
と専門家は予測する。
離婚後に、夫の厚生年金を夫婦で分け合う「年金分割制度」が
スタートして、丸三年になる。
新制度が妻の離婚を後押しして、離婚率を押し上げている。
895 【心と体の健康】
~幸せな人生~ 「幸せのモノサシ」
NHKのテレビドラマの話題作、向田邦子原作の「胡桃の部屋・六回」
が終了した。
家族の大黒柱である父がリストラに遭い…そこから家族が崩壊…
そして再建していく様を描いている。
見ている私や妻、家族にとって「幸せとは何か?」…
回を追うごとに、考えさせられるドラマでした。
国の豊かさを数値で表すものに「GDP」があります。
GDPが測る経済的、物質的豊かさからは、個々の”心の豊かさ”
を捕らえることは出来ません。
多くの国が幸せを測るモノサシにした、経済指標GDPが、
必ずしも人々の幸せの実感とは一致しない、という事実がある。
私たちにとって「幸せとは?」…GDPに代わる新しい「幸せの指標づくり」を、
世界各国が模索し始めている。
■「そもそも人は何に幸せを感じるのか?」
自分の能力を発揮して…お金を稼いだときか…健康か…自由な時間か…
人それぞれの価値観によって、
大きく異なる幸せ。
フランスでは、余暇や治安など、安心して暮らせる「生活の質」が幸せの指標になる。
公害など環境問題に苦しむタイでは、「身の回りに緑の多いこと」
が指標になる。
GDP世界161位の最貧国ブータンでは、「物は何にも欲しくない。
家族みんな健康で、
食べていければ十分」と言う。
伝統文化に触れながら、素朴に暮らしていければ、
幸せなのです。
先進諸国とは異なる価値で、幸せを捕らまえるブータンでは、国民一人ひとりの幸福度を、文化や自然環境で量る「GNH・
国民総幸福量」という、独自の指標を掲げている。
■日本人にとって”幸せ”とは何か?
東日本大震災は、人々に人生における”幸せ”の意義を、問い直すきっかけになった。
家族や友人との結びつきが大切なことに気づき、
今の普通に当たり前の生活がいかに幸せか…今に感謝する心が芽生えてきている。
家族や友人など、ごく身近な人との結びつきが、
日本人の幸せの根本になりつつあるのです。
欧米では、個人がどのくらい物や評価を獲得したか、自己実現したか…
に重きが置かれるのに対し、日本人は、身近な人に支えられていることに安心と親しみを、
幸せを感じるのです。
(1)困ったときに、助けてくれる人がいますか?
年老いて、一人で生きていけなくなったとき、傍らで看病し、
支えてくれる人がいますか?
(2)人間として、社会から認められている実感がありますか?
自分は、誰かのために役立っていると、感じていますか?
NHK・クローズアップ現代
「幸せのモノサシ」