■鬼に金棒 「理念と経営/
江戸いろは歌留多」
「鬼に金棒」…力の強い者が、さらに強くなる獲物を手にすることを言う。
鬼は想像上の生き物…角を生やして、虎の皮のパンツを穿いている。
家には「鬼門」と呼ばれる方角がある。北東の方角で、十二支でいうと
丑寅になる。
そこで鬼は、牛(丑)
の角を生やし、虎(寅)
の皮の
褌を着用することになる。その上、鉄棒を持てば絶対に強い。
同じ意味のことばに「弁慶に長刀」がある。何れも良いことに使われて
いて、悪い奴がもっと悪くなる、といった意味には使われない。
日本には、「鬼」に絡むことわざが沢山ある。
「鬼のいぬ間に洗濯」 「鬼の目にも涙」
「鬼の首を取る」
「鬼の空念仏」
894 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「韓国に日本が勝てない理由(3)」
韓国の国土は10万平方キロ…日本の3分の1にも満たない国土に、日本の人口の約四割、
4.875万人が住んでいる。
その韓国で、8月27日世界陸上が開幕。砲丸投げの室伏選手が金メダルを取った…
室伏選手の金メダルは、2004年アテネオリンピック以来、七年ぶりの復活快挙になる。
ところで、韓国が前回のペキンオリンピックで獲得した金メダルは13個。
前の回を4個も上回った。比べて日本は、前回を7個下回って、 9個に終わっている。
もし、韓国の人口が日本と同じなら、34個獲得することになる。
獲得した金メダルを人口比に改めてみると、韓国はアメリカ、
中国、ロシアを抜いて世界一になる。
人口比メダル数での日本は…上位29カ国で日本を下回ったのは、人口の多い中国、エチオピア、
ブラジルの3カ国のみで、 先進国では最下位…メダル獲得における日本の実力は、かなり劣っていることになる。
この勢いの差は何だろう…ゴルフ同様、家族・社会・国の後押しの違いによるものだろうか?
日本と韓国の学校教育にその違いを覗いてみると…韓国の学童の教育水準は、世界のトップレベルにあると言っても過言ではない。
日本の教育も、最近まで世界のトップレベルにあった。
それが近年、世界の教育先進国から脱落しつつあり、苦々しい思いをしているのは、
私だけではないだろう。
韓国は、日本より遥かに学歴重視社会・・韓国の教育熱はすさまじいばかり。
我が子に英語を覚えさせるために妻と子が渡米し、韓国に残った夫は、
生活を切り詰めて仕送りする・・こうした家庭を「キロギアッパ(雁のお父さん)」と呼んで、韓国では社会問題になっている。
一世帯の所得に占める養育費…日本は4%。
韓国は、その三倍の11%を子どもの教育に注ぎ込んでいる。
日本のセンター試験にあたる「修学能力試験」・・それまで18年間学んだことは、
たったこの日一日の為にある…と言っても過言ではない。
学生の気が散らないよう、官公庁は出勤時間を1時間遅らせたり、遅刻しそうな学生のために、
救急車やパトカーが出動するのは、よくあることです。
ここで良い成績を取って、良い大学に入れなかったら、
有名企業への道は諦めなければならなくなる…二十歳にして早くも、人生負け組みの烙印を押されてしまうことになる。
試験結果が良く、晴れて成功への切符を手にしても、
ここからまた一流企業就職への闘いが始まるのです。
対して、日本の学生の向学心の低さは異常と言わねばならない…大学に進学して、
本分の勉強に励む学生は数えるほど…とにかくやらない、やらなさ過ぎる。
中央大学・重村辰旭
「日本と韓国の教育の違い」
サッカーの女子ワールドカップ…西欧のチームより体格やパワーで見劣りのする日本選手が、
「スピード、技術、チームワーク」といった、日本の強みをフルに発揮して優勝を勝ち取ったように、
それぞれの競技種目で日本の強みを徹底追求して、本番に臨むなら、メダルの獲得が望めるだろう。