■東京都知事の「清涼飲料自販機・不要論」
東日本大震災の影響で、全国の電力不足が心配される中、
東京都の石原都知事がこの4月、4選を果たした後に、
『都内軒並み自販機が並んでいる…こんなバカな国は世界中にない…
自分の家で冷やせばいい』と、”自販機不要論”をぶちあげた。
東京電力管内には87万台の自販機がある…トータル消費電力は
26万KW…福島原発1号機の発電力46万KWの半分以上になる。
電力不足のターゲットにされた業界関係者は、「独自に節電努力を
しているのに…」と困惑顔。
自販機設置台数一位はアメリカで、550万台。2位はEUの380万台、
日本は3位で280万台。
世界で、屋外に自販機が設置されている国は、日本とドイツだけ…
その他の国々は、治安に問題があり、設置は無理なのです。
893 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
~食と健康~ 「清涼飲料 がぶ飲み危険」
先週の日曜、ゴルフを楽しんだ。真夏のゴルフには、絶対欠かせない清涼飲料水。
当日、牛乳・スポーツドリンク・お茶の、
三種類をペットボトルに詰め、簡易クーラーに入れて持参。
プレーの合い間に飲んで、暑さをしのいだ。
牛乳は”こむら返り”に効くという…
効果はてきめん…我慢できないくらい痛いあの発作が、出なくなったのです。
二十代後半のAさん…夏バテと熱射病予防に、スポーツドリンクを一日三本、
毎日飲んでいた。二ヵ月後、
異常なのどの渇きと多尿、意識障害を起こして病院へ…
高血糖状態で「ペットボトル症候群」と診断された。
インスリン注射と食事療法で、血糖値は正常に戻った。
糖分の取り過ぎで、インスリンの供給が間に合わず、高血糖症に陥ったのです。
肥満の人は特に要注意…一度でも、血糖値が”24”を超えた(標準は22)
人は要注意です。糖尿病の家系や、血糖値が高めなのに自覚のない人が一番危険。
普通に生活していれば、スポーツ飲料は不要。
高齢になると、甘さに鈍感になってくる。更に、
熱中症の予防にと、一度に大量のドリンクを飲んだりすると、
糖分の取り過ぎに陥る。
更に、高齢になると肝機能が低下して、
インスリンの分泌量も減ってくる。
三度きちんと食事を取っていれば、
塩分の摂取量は多過ぎるくらいで、一日の水分補給は1.5リットル程度で足りる。
こまめに水や麦茶、
ほうじ茶を飲んでいれば大丈夫です。
”歯への影響”も見過ごせない。清涼飲料水は”酸性”…
酸によって歯のエナメル質や象牙質が溶かされ、「知覚過敏症」になって、
モノが触れると電気が走るような痛みに悩まされる。
「酸蝕症」の診断が下されるのです。
8/
14 中日新聞