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忘れ物

■社交性の有無
 
先々週、N氏の還暦を祝う会に、90名が集う豪華なパーティに参列した。
ところで、パーティ会場に、顔見知りの人が僅かしかいなかったとしよう…
お開きになるまでの間、「顔見知りの人と」…それとも「初対面の人と」…
どちらの人と主に時間を過ごしたでしょうか?
 
「初対面の人と楽しく語り合えた」と答えた人は、社交性のある人と言える
でしょう。逆に、顔見知りの人を探して、その人のそばを離れず、他人が
割り込んでくると、快く思わなかったら、他人との触れ合いに消極的な人
でしょう。
私は、JRで大阪へ出張するとき、若い女性(出来れば三十歳前後)の横の
席が空いていたら、そこに座ることが多い…目的地に着くまで、一期一会の
会話を交わし、楽しい旅が期待できるからです。
 
※語らうことの好きな女性は、気が合うと打ち解けるのが早い・・
  男性は、見知らぬ人と話をしたいと思っても、声をかける度胸がない。
 
 
888 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「忘れ物」
 
歳のせいだろうか? どこに置き忘れたのだろう…ふと気付いたら、帽子が… サングラスが…小銭入れが… 消えて無くなっている… ここ数ヶ月の間の出来事です。
 
携帯電話が忽然と消えた…心当たりを探しても出てこない。
やむを得ず、新しい携帯を買った…(前の機種の分割払いがまだ残っているのに)
一ケ月くらい後…自動車のディーラーから、私が借りた代車の 「座席の下に転がっていた」 と、届けられた。
帯は一個あればいい… いまさら出てきても嬉しくはない。
 
携帯電話の普及で、公衆電話にプリペイドカーを抜き忘れることは無くなったが、ゴルフ練習場で、カードを抜き忘れて帰ったことは何度かある。後日練習に出かけて、ようやく気づくのだからどうしよもない。
もしや…と、フロントに…すると、忘れ物フイルをめくって、「これですか?」 と差し出された時…ホッとするやら、 嬉しいやら…届けたのは、どなたでしょうか? 「ありがとう」と心の中でつぶやく。
反対に「見当たりません」と言われたら、 「コンチキショウ、使った奴は誰だ!」と、ついボヤいてしまう。
 
上海の博物館で…ショルダーバックのポケットに入れておいたデジカメ…外へ出たら、 れたのか、消えていた
帰国後、保険で新しデジカメを手にして、ホッとする…
保険には入っておくべきです。
 
財布をなくし、途方に暮れていた女性の携帯に、家族から連絡が入った。
交番に、落し物として届けられているという。財布の中の診察券を手がかりに、 かかりつけの医院から自宅へと、 リレーされてきたのです。
交番で受け取るまで、「カードを使われたらどうしよう…」と、 悪い方にばかり考えていた… そんな自分が恥ずかしい…
某女性の本音です。
別のケースで、電車通勤の途中ですられたと思い込んでいた財布…実は駅のベンチの下で、 駅員が拾ってくれていた。
この時も、感謝すると同時に、「掏られたと思い込んでいた自分に、自己嫌悪した」と男性…。
 
昨年、全国の警察に届けられた落し物は1,733万点…
前年より36%多かった 現金は141億円(うわぁ…) 約7割の97億円が、 落とし主の元に返えれた…かなりの率である。
道徳心や倫理感、他人への思いやりが薄らいでいるやに思える今の日本… まだまだ捨てたのではありません。

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