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ピロリ菌発見

■信 頼
 
焼肉チェーンの「えびす」…”ゆっけ”中毒事件から丸二ヶ月…
市から営業再開の許可がおりず、取引銀行の支援も得られず、
廃業に追い込まれた。
「一皿100円」のキャッチフレーズが当たり、急成長していた矢先の
「まさか」の失態…
「もしかしたら、うちの店で起きていたかも…」
「ユッケ」を提供している、同業焼肉店の偽らざる思いである。
今回の事件は、焼肉業界に一石を投じ、問題を提起することになった。
 
仮に、えびすが営業再開にこぎつけたとしても、顧客の「安かろう・
悪かろう」 「えびすの肉は怖い」 イメージは拭えないだろう。
再開すれば…事件の後だけに、日本一” 安全・安心”のお店になって
いただろう。
しかし、顧客のこだわり、先入観、 偏見を拭い去りるには、何年もかかる。
顧客の信頼を失ってはおしまいだ…雪印乳業や北海道・ミートホープ
偽装事件のように、顧客を裏切った企業に将来はない。                   
 
 
875 【心と体の健康情報】  
「ピロリ菌発見」
 
数年前…定期健診で胃カメラを呑んだ折り、TV画面に映し出された胃壁が、 白く粉をふいたように真っ白になっていた。
胃カメラは毎年欠かさず呑み、胃や腸の検査をしているに… びっくり。
「ピロル菌が繁殖しています…大丈夫!抗生物質を呑めば、 一月くらいでなります…しかし、 このまま放置すると”癌”になります!」と先生
 
ピロリ菌を発見したのは、オーストラリアのバリー・マーシャル博士と、 ロビン ウォーレン博士の二人。二人は2005年に、ノーベル医学賞を受賞した。
ピロリ菌の繁殖が、胃炎や胃かいようの原因になることを、突き止めたのです。
 
この病気になると、胃が荒れて痛くなり、吐いたりする。
ピロル菌が見つかる以前は、胃から胃酸が多く出過ぎるのが原因…と、考えられていた。当時、 胃酸を減らす薬を呑んでも治らず、ひどい場合には手術をしなけれらなかった。
 
1980年代初頭、ウォーレン博士はオーストラリア西部の病院で、 患者の胃から採った組織に変な細菌がいることに気づいた。
「この病気と関係があるのでは」…といっても、当時、 胃酸が細菌を殺すとみらいたので、博士の考えは学会で採用されなかった。
 
医学に失望し、研究をあきらめかけていたとき、ウォーレン博士に出会った… 二人で研究を再開… この細菌を増やす実験を何度試みてもうまくいかない。
たまたま休みが続き、五日間放置しておいたら、細菌が増えていた。 普通の細菌よりもずっと成長の遅い菌だったのです。
 
この細菌に「ヘリコバクター・ピロリ菌」と名付けた。 大きさは1000分の四ミリ らせん状の本体に数本の尾が伸びている。
アルカリ性物質を出して、胃酸から自らを守っている。
 
ここからが有名な話…マーシャル博士は自ら、 胃炎の原因を突き止める実験台なろうと、 ピロリ菌培養液を飲み込んだ。
一週間後、食べたものを吐くなど症状が表れて、 ウォーレン博士の推測が証明されたのです。
 
その後、ピロリ菌を退治する薬が開発され、胃がんとの因果関係も分かってきた。 日本人の七割が、子供の頃からピロリ菌を持っているという。
しかし、発症して気になるのは、 ほんの一部の人だけ…
なぜ、病気になる人少ないのか? ピロル菌が人体に及ぼす仕組みが、まだ十分わかっていないのです。

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