■永平寺の訓え 「水五訓」
・自ら活動して 他を動かすは 水なり
・障害に遭いて激し その勢力を百倍するは 水なり
・常に己の進路を求めて 止まざるは 水なり
・自ら潔うして 他の汚濁を洗い
しかも清濁併せ容るるは 水なり
・洋々として大海を満たし 発しては雲となり
雨と変じ凍っては氷雪と化す
しかし その性を失わざるは 水なり
※この五訓は、
黒田如水の作と伝えられる。
871 【心と体の健康情報】
~食と健康~ 「水道水は安全?」
東北大震災…いまだに復旧の目処が立たない地域がある。
日常生活に欠かせない水道・電気・ガスが止まったら、一日も耐えられないというのに、
避難所には十数万人が不自由な生活を強いられている。
時折訪れる京都…飲料水の水源は琵琶湖…水質は悪く、スナックで飲む水割りは、
炭酸水で割らないとカビ臭くて飲めない。
比べて、犀川の上流を水源に持つ金沢の水は美味しい。学生の頃、
蛇口に直接口をつけ、水道水をがぶ飲みした…
あの爽快さは今も忘れられない。
私たちの暮らしを守る水道水。水源の水質が落ち、
塩素の量が以前の10倍になった市や町があるという。
今は「生水は体に良くない」が、
常識になっている。
いつの頃からか、我が家の台所にも高価な”ろ過器”
が取り付けられるようになった。
安全な飲み水に欠かせない塩素。その塩素が、
水中の汚染物質と反応して、発ガン性物質になる…
その代表格が「トリハロメタン」という物質。
塩素は沸かせば消滅するが、このトリハロメタンは、
沸かしても増えるばかり…
煮詰めると更に濃度が増す。
夏場は塩素の量が増え、発ガン物質の濃度も上るというから、困ったものです。
二十年ほど前…東京都の保健所の所長が水道水の危険性を訴え、
全国紙が記事にした。
「20年や30年、水道水を飲んでも身体に害はない…しかし、
孫・
子の代には、 健康に重大な影響が表れるだろう」
と…。
この報道に慌てた東京都…うわさが都民に広がり、
政治問題化したら大変…
都の財政にも影響すると、保健所の所長を更迭…
口封じしてしまった。
都民の生命・安全にふたをしてしまったのです。更に、家庭への水道引き込みに”鉛管”
が使われたことも問題になった。
加えて、知っておかねばならない「下水道」。家庭から排出される水…
水洗トイレ、お風呂、洗濯、
食事の準備、食器の洗浄水など、すべて下水に流される。
その処理に水道水が使われる。本来の目的、
飲料に消費される量は1%にも満たない。
わずか1%のために、
「美味しい水」
にしようと設備にお金をかける…おかしな話です。
金沢で下水処理場に運び込まれる水の量は、1日約18万立方メートル…25メートルプール700杯分にもなる。
金沢市内の上・下水道の総延長は、
2千キロになる。
二十年前は、犀川や浅の川の下流で洗剤が泡立ち、
悪臭が漂っていた。
下水が完備した今、糸ミミズがうごめく側溝(どぼす)
が一掃され、川の流れは透き通るように美しくなった。