紅白歌合戦を見ながら…
「こりゃ誰だ この歌なんだ 大みそか」
何年か前の、第一生命のサラリーマン川柳・入選作品です。
「歌は世につれ 世は歌につれ」といいますが、
世の中、わけの分からない歌ばかりになっちまったよなァ…
この十年を振り返ると、口ずさみたくなる国民的愛唱演歌が見当たらない。
2010年メルマガ配信…本日が最終号です。
ありがとうございました
~良いお年をお迎えください~
827 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
~日本人のアイデンティティー~
「クール・ジャパン(魅力的な日本)」
戦後の日本…品質のいいものを、安く世界に供給していれば、
みんな買ってくれた。ところが、韓国・中国・インド、同じように日本の真似をして、
日本より安く供給するようになった。
今までと同じやり方では、日本は危うくなり、存在価値が失われていく。
どうしたらいいか? 韓国のトップ誌「朝鮮日報」が2年前、
「日本が一つの方向に踏み出した」と題する論説を記事にした。
その内容は、これから日本がどの方向に進むべきかを、
明確に示唆している。
以下、2008年5月26日、韓国「朝鮮日報」の記事です…
…日本の将来を心配する人がいるが、その必要はなさそうだ。
日本人は「TOTOの便器」に徹底した清潔感を、
「トヨタ車」に美しい日本刀のラインを取り入れた。
品質ではこれ以上競争が成り立たない時代に、日本は品格を売り始めた。
「高級イメージ」「日本ならではのモノ」を売り、新しい日本に向け疾走している。
東京の渋谷・原宿一帯は、「ストリート・ファッション」の世界的な聖地になっている。
週末ともなると、
自由奔放に着飾った若者たちが街にあふれ、世界各地から集まってくる外国人と”ないまぜ”になり、独特の魅力を爆発させている。
こうしたエネルギーみなぎる街は、世界のどこを見ても、
ここしかないだろう。欧米のファッションデザイナーが、渋谷へ「クール・ハンティング」にやって来るのは、
もうおなじみの風景だ。
… 途中略 …
世界の聖地は、東京都内あちこちにある。
世界のマンガ・アニメオタクが「聖地巡礼に行く」と言えば、秋葉原のマンガ・キャラクター街に行くという意味だ。
六本木ミッドタウンは、洗練された消費欲を刺激するショッピングの聖地だし、
汐留から、レインボーブリッジへと広がる、東京湾の幻想的な夜景は、
ロマンチックな観光客の聖地だ。
日本経済のバワーは、全盛期を過ぎたと言っていいだろう。
日本の製造業が世界経済を左右し、円が世界各国を引っかき回した1980年代はもう来ない。
高齢化時代に入った日本経済は、ますます老いていくだろう。
しかし、文化的パワーは違う。日本は経済力の代わりに、マンガ、アニメーション、ゲーム、
ファッションなどに代表される大衆文化のパワーで、世界を魅了している。
清潔で、安全で、環境に優しいというイメージにより、
ほかのどの国よりも強力なブランドを確立している。
世界はそんな日本を「エコノミック・アニマル」でなく、「クール・ジャパン(魅力的な日本)
」と呼び始めた。世界で「和食文化」が、フランス料理や中華料理に劣らない地位を築きあげたように、「クール・ジャパン」は、日本の21世紀の国家戦略になっている。
日本政府・財界は、国の魅力とブランドの知名度を高め、
これを生かして新たな豊かさを生み出す戦略作りに、真剣に取り組みはじめている。
経営に文化を融合させて、
魅力溢れる戦略を構築し、競争力を高めようと、 日々努力しているのです。 … 以下略 …
元・松下電子部品(株)常務取締役/谷崎利男著
「日本人の誇り」